文:ラリーズ編集部
<2022年全日本卓球選手権大会(団体の部) 日程:10月14日~16日 場所:松元平野岡体育館(鹿児島県)>
16日、全日本選手権団体の部は最終日を終え、男女団体の準決勝、決勝が行われた。
愛知工業大学が初の団体日本一に輝く
男子団体では、準決勝でシチズン時計との大激戦を制し、決勝に進んだ愛知工業大学と、準々決勝で明治大学、準決勝で日鉄物流ブレイザーズをそれぞれ下し、勢いに乗る日野キングフィッシャーズの対戦となった。
写真:篠塚大登(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部
1番の篠塚大登(愛知工業大学)が好調の船本将志(日野キングフィッシャーズ)に1ゲームを先取されるも、落ち着いたプレーで3ゲームを取り返し、愛工大が1勝目をあげる。
2番は準決勝ラストで劇的な勝利をあげた横谷晟(愛知工業大)と、西康洋(日野キングフィッシャーズ)の対戦となった。横谷は第2ゲームを奪われるも、ゲームカウント3-1で勝利し、愛工大が優勝に王手をかける。
写真:谷垣佑真(愛知工業大学)/撮影:ラリーズ編集部
3番は谷垣佑真(愛知工業大)と、遠藤竜馬(日野キングフィッシャーズ)の対戦となり、フルゲームの激戦の末に谷垣が勝利。マッチカウント3-0で愛知工業大学が日野キングフィッシャーズを下し、悲願の初優勝を決めた。
女子団体はJNTが4年ぶりの優勝
女子団体では予選リーグを1位で通過し、準決勝で昭和電工マテリアルズに勝利して決勝に進んだJNTと、予選2位ながらサンリツ、明徳義塾高を下し、決勝に進んだ中国電力との対戦となった。
写真:赤江夏星(香ケ丘リベルテ高)/撮影:ラリーズ編集部
1番は赤江夏星(香ケ丘リベルテ高)と成本綾海(中国電力)の対戦となり、各ゲーム競り合いながらもストレートで赤江が勝利を収める。続く2番は張本美和(木下アカデミー)と木村光歩(中国電力)が対戦。張本が力を見せゲームカウント3-0で勝利し、JNTが優勝に王手をかけた。
写真:張本美和(木下アカデミー)/撮影:ラリーズ編集部
3番では井絢乃(中国電力)が面手凛(山陽学園中)をストレートで下して中国電力が1点を返すが、4番で張本が成本との勝負を制し、マッチカウント3-1でJNTが中国電力に勝利。JNTは、2018年以来4年ぶりの優勝となった。
男子団体決勝
〇愛知工業大学 3-0 日野キングフィッシャーズ
〇篠塚大登 3-1 船本将志
9-11/11-6/11-6/11-7
〇横谷晟 3-1 西康洋
11-4/7-11/11-5/11-8
〇谷垣佑真 3-2 遠藤竜馬
11-7/8-11/13-11/8-11/11-7
篠塚大登 – 西康洋
横谷晟 – 船本将志
女子団体決勝
〇JNT(ジュニアナショナルチーム)3-1 中国電力
〇赤江夏星 3-0 成本綾海
11-8/11-9/11-8
〇張本美和 3-0 木村光歩
11-4/11-5/11-6
面手凛 0-3 井絢乃〇
8-11/6-11/6-11
〇張本美和 3-1 成本綾海
13-11/11-8/9-11/14-12
赤江夏星 – 木村光歩
最終成績
男子団体
1位:愛知工業大学
2位:日野キングフィッシャーズ
3位:シチズン時計、日鉄物流ブレイザーズ
女子団体
1位:ジュニアナショナルチーム
2位:中国電力
3位:昭和電工マテリアルズ、明徳義塾高
全日本選手権団体の部とは
毎年1月に行われる全日本選手権は個人種目で日本国内の頂点を決める大会であるが、今大会は団体戦で日本一を目指す戦いとなる。
出場するチームとしては、クローバー歯科カスピッズやシチズン時計、中国電力といった日本リーグ参戦チームや、愛知工業大学や四天王寺高校といった学生チーム、またジュニアナショナルチームや開催地代表チームも参戦する。
各チームには国内外で活躍する選手も多く所属しており、まさに日本No.1のチームを決める大会である。男女ともに予選リーグを行い、各リーグ上位2チームが決勝トーナメントに進出することができる。