強豪集う大規模大会AICHIフェスティバル 始まりは杜若高校主催の強化練習会 発起人・新留正作さん「卓球界へ恩返しをしたい」 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:愛知工業大A(愛知)/提供:AICHIフェスティバル実行委員会

大会報道 強豪集う大規模大会AICHIフェスティバル 始まりは杜若高校主催の強化練習会 発起人・新留正作さん「卓球界へ恩返しをしたい」

2024.10.02

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Rallys編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏

<卓球・第31回AICHIフェスティバル 日程:2024年8月27日〜29日 場所:スカイホール豊田(愛知県)>

8月27日〜29日に第31回AICHIフェスティバルが開催され、男子は愛工大名電A、女子は愛知工業大Aがそれぞれ優勝を果たした。

全国の強豪校が多数参戦し、試合数を多くこなすことで知られるAICHIフェスティバルは、第31回まで歴史を積み上げてきた。

今回は結果の紹介とともに、杜若高校卓球部元監督で、AICHIフェスティバルを立ち上げた新留正作さんに、開催のきっかけや経緯を聞いた。

杜若高校主催の強化練習会が始まり

――AICHIフェスティバルお疲れさまでした。

新留さんと言えば、杜若高校卓球部というイメージがあります。卒業生も何人もインタビューさせていただきました。
※ちなみに台風の影響で新幹線が止まり現地取材ができず、電話取材させていただきました

新留さん:ありがとうございます。私は、1989年(昭和64年/平成元年)に杜若高校卓球部を立ち上げました。

当時は愛知県代表の愛工大名電高校さんと桜丘高校さんが全国で優勝を争うような時代でしたが、卓球界に新たな風を吹き込むためにチームを立ちあげて、厳しい愛知県で戦いを挑みました。

――AICHIフェスティバルは、いつ頃からスタートしたのでしょうか?
新留さん:1991年(平成3年)、チームを立ち上げて3年目のことです。

それまで多くの強豪校に行って、練習試合をさせていただいておりました。

皆さんにご足労をおかけする形になりますが、杜若にお越しいただけたらと思い、「“技術強化交流会”と“本物のチーム作り”という視点から、共通の高い目標に向かって努力されているチームの皆さんにお集まりいただき、刺激し合える場所を作りたい」と、多くの先生方にご提案させていただきました。

私の思いに賛同していただいたチームにお集まりいただき、第1回目は杜若高校の体育館でスタートしました。

――最初は学校の体育館で始まったのですね。
新留さん:はい、最初は男子だけで25チームの参加でした。

スカイホール豊田ができたこともあり、杜若高校の体育館から拠点を移しました。

そこから参加チームが増え、多いときには男女合わせて155チーム、今年は男女122チームに参加していただきました。

高校チームと大学チームの交流の場としても

――今では高校だけでなく、大学のチームも多く参戦していますよね。
新留さん:大学チームにも参加していただいているのには理由があります。

技術強化交流会として、卓球の技術指導はもちろん、チーム作りの秘訣などの情報交換の場としても位置付けています。

高校と大学のカテゴリーの垣根を超えて交流し、親睦を図っていただければと考えています。


写真:植木大監督(遊学館高校・写真左)と新留正作さん/提供:AICHIフェスティバル実行委員会

――確かにそれは双方にとってメリットがありますね。
新留さん:過去にはエリートアカデミーが参加したこともあります。

今年は専修大学、日本大学、駒澤大学、日本体育大学、國學院大学、東洋大学、大正大学など関東の強豪大学や、強化を図りたいとデフジャパンも参戦していただきました。

また、技術強化交流会でもありますので、できる限り対戦したいチームと試合ができるよう、要望を聞いて組み合わせを調整しています。


写真:女子のデフジャパン/提供:AICHIフェスティバル実行委員会

「卓球界の恩返しのために」

――新留さんは杜若高校を定年退職されたということですが、AICHIフェスティバルは今後も続けていかれるのでしょうか?
新留さん:寮が閉鎖した関係で杜若高校卓球部が強化を一旦終了した際、「AICHIフェスティバルは今後も続きますか?」という問い合わせもありました。

現在は、豊田市卓球協会の年間行事の大会としてAICHIフェスティバルを組み込んでいただいております。また、歴史も30年以上積みあがってきています。

私が始めた大会ということもあり、「卓球界へ恩返しをしたい」という思いで、今後も続けていきます。

――まだまだ熱い思いで続けていかれるのですね。
新留さん:AICHIフェスティバルを開催することで各校の先生方と卓球の話をしたり、親睦を図ったりできます。

何よりも先生方や選手の皆さんの喜ぶ笑顔を見たいのが、続けていく大きな理由の1つです。


写真:卓球女子日本代表監督の渡辺武弘監督(写真左)と新留正作さん/提供:AICHIフェスティバル実行委員会

――今後はどういう大会にしていきたいなど展望はありますでしょうか?
新留さん:卓球を通じて地域のスポーツ振興にも貢献したいと考えています。

インカレ、インターハイの優勝チームも参加していただいておりますし、懸命に努力を重ねているものの、あと一歩のところで全国大会に届かないチームも参加していただいています。

様々な学校の選手を全国から招いて交流を深め、地域を活性化して、何よりも良い大会だと喜んでいただけるものにしたいと思っています。

男子最終順位

1位:愛工大名電A(愛知)


写真:愛工大名電A(愛知)/提供:AICHIフェスティバル実行委員会

2位:日本大(関東学連)


写真:日本大(関東学連)/提供:AICHIフェスティバル実行委員会

3位:専修大(関東学連)


写真:専修大(関東学連)/提供:AICHIフェスティバル実行委員会

4位:新潟産大付属(新潟)
5位:遊学館B(石川)
6位:中京大B(東海学連)
7位:日本体育大(関東学連)
8位:遊学館A(石川)

女子最終順位

1位:愛知工業大A(愛知)


写真:愛知工業大A(愛知)/提供:AICHIフェスティバル実行委員会

2位:愛知工業大B(愛知)


写真:愛知工業大B(愛知)/提供:AICHIフェスティバル実行委員会

3位:桜丘B(愛知)


写真:桜丘B(愛知)/提供:AICHIフェスティバル実行委員会

4位:桜丘A(愛知)
5位:東洋大A(東京)
6位:日本体育大(東京)
7位:愛み大瑞穂B(愛知)
8位:中京大A(愛知)

男子予選リーグ結果

Aグループ

1位:愛工大名電A(愛知)
2位:大正大B(関東学連)
3位:埼玉国体(埼玉)
4位:富山商業(富山)
5位:足立学園中学(東京)
6位:大阪桐蔭B(大阪)
7位:桐蔭学園(神奈川)
8位:浜松工業B(静岡)

Bグループ

1位:新潟産大付属(新潟)
2位:中京大A(東海学連)
3位:大分国体(大分)
4位:遊学館Jr
5位:帝京安積A(福島)
6位:埼玉栄(埼玉)
7位:浜松工業A(静岡)
8位:中部大B(東海学連)

Cグループ

1位:日本大(関東学連)
2位:上宮A(大阪)
3位:愛工大名電B(愛知)
4位:富田B(岐阜)
5位:青藍秦斗A(栃木)
6位:愛知大A(東海学連)
7位:札幌国際大(北海道学連)
8位:台湾永和国中(台湾)

Dグループ

1位:専修大(関東学連)
2位:長野国体(長野)
3位:富田A(岐阜)
4位:静岡学園B(静岡)
5位:青藍秦斗B(栃木)
6位:デフジャパン(社会人)
7位:日本福祉大(東海学連)
8位:栄徳(愛知)

Eグループ

1位:日本体育大(関東学連)
2位:愛知工業大(東海学連)
3位:大阪桐蔭A(大阪)
4位:東海大菅生A(東京)
5位:瓊浦(長崎)
6位:静岡学園C(静岡)
7位:高岡龍谷(富山)
8位:愛知大B(東海学連)

Fグループ

1位:中京大B(東海学連)
2位:大正大A(関東学連)
3位:静岡学園A(静岡)
4位:上宮B(大阪)
5位:東海大菅生B(東京)
6位:岡崎城西(愛知)
7位:中京大C(東海学連)
8位:浜松商業B(静岡)

Gグループ

1位:遊学館A(石川)
2位:國學院大(関東学連)
3位:中京大C(東海学連)
4位:中部大A(東海学連)
5位:足立学園(東京)
6位:育英B(兵庫)
7位:鶴城丘(愛知)
8位:島田樟誠(静岡)

Hグループ

1位:遊学館B(石川)
2位:育英A(兵庫)
3位:東洋大学(関東学連)
4位:中京学院大(東海学連)
5位:帝京安積B(福島)
6位:敬徳(佐賀)
7位:浜松商業A(静岡)
8位:中京大D(東海学連)

女子予選リーグ結果

Aグループ

1位:愛知工業大A(愛知)
2位:岩国商業(山口)
3位:日本体育大(東京)
4位:札幌国際大(北海道)
5位:敬徳B(佐賀)
6位:名経大高蔵C(愛知)
7位:中部大(愛知)

Bグループ

1位:愛み大瑞穂B(愛知)
2位:日本大(東京)
3位:滋賀学園(滋賀)
4位:名経大高蔵B(愛知)
5位:松徳学院(島根)
6位:浜松商業B(静岡)
7位:星野(埼玉)

Cグループ

1位:中京大A(愛知)
2位:大正大(東京)
3位:愛み大瑞穂C(愛知)
4位:富田B(岐阜)
5位:デフジャパン(東京)
6位:富山商業(富山)

Dグループ

1位:桜丘A(愛知)
2位:東洋大B(東京)
3位:青藍秦斗A(栃木)
4位:富田A(岐阜)
5位:敬徳A(佐賀)
6位:武蔵野中(東京)
7位:安城学園(愛知)

Eグループ

1位:愛知工業大B(愛知)
2位:桜の聖母学院(福島)
3位:名経大高蔵A(愛知)
4位:長森中(岐阜)
5位:武蔵野B(東京)
6位:萩光塩学院(山口)
7位:青藍秦斗B(栃木)

Fグループ

1位:日本体育大A(東京)
2位:愛み大瑞穂A(愛知)
3位:中京大C(愛知)
4位:明大八王子(東京)
5位:奈良女子A(奈良)
6位:大分国体(大分)

Gグループ

1位:東洋大A(東京)
2位:桜丘C(愛知)
3位:中京大B(愛知)
4位:済美(愛媛)
5位:奈良女子B(奈良)
6位:日本航空(山梨)
7位:新城有教館(愛知)