文：ラリーズ編集部
＜第92回全国高等学校卓球選手権大会 日時：8月8日～8月13日 場所：北海道・北ガスアリーナ札幌 46（札幌市中央体育館）＞
11日、第92回全国高等学校卓球選手権大会（以下、インターハイ）の男子学校対抗準決勝が行われた。
明豊が育英下して決勝へ
準々決勝で全国選抜王者の野田学園を撃破して勢いの乗る明豊（大分）は、前回大会3位の育英（兵庫）と対戦。
写真：木塚陽斗（明豊）/撮影：ラリーズ編集部
1番シングルスでは明豊のエース・木塚陽斗が武智颯汰（育英）と対戦。カットとドライブを高いレベルで使い分ける木塚が主導権を握り、ゲームカウント3-1で勝利。まずは明豊が先制する。
写真：谷本拓海（育英）/撮影：ラリーズ編集部
2番シングルスでは谷本拓海（育英）と植木大陽（明豊）が激突。第1ゲームからデュースにもつれる接戦となるが、昨年の世界ユース日本代表にも選出された谷本が力を見せ、ゲームカウント3-1で勝利。マッチカウント1-1で、勝負は振り出しに戻った。
3番ダブルスは、髙橋慶太/谷本拓海（育英）ペアと木塚陽斗/岡田空（明豊）ペアが対戦。ともに今大会の男子ダブルスでベスト16まで勝ち残っている実力のあるペアだったが、この勝負は木塚/岡田ペアに軍配。明豊がマッチカウント2-1として、勝利に王手をかける。
写真：二井原有真（育英）/撮影：ラリーズ編集部
追い詰められた育英だったが、4番シングルスでは二井原有真（育英）が岡田空（明豊）をストレートで退け、価値ある一勝。勝負は5番シングルスの髙橋慶太（育英）と高橋拓己（明豊）の試合結果に委ねられた。
写真：試合後の明豊卓球部/撮影：ラリーズ編集部
4番シングルスを落として流れを失いかけた明豊だったが、高橋は終始落ち着いたプレーを見せ、第1ゲーム、第2ゲームを連取。なんとか挽回したい髙橋だったが、第3ゲームも11-7で高橋が奪取し、試合終了。マッチカウント3-2の激戦を制した明豊が、悲願の学校対抗決勝に駒を進めた。
愛工大名電がリベンジ阻止
前回王者の愛工大名電（愛知）は、前回3位の出雲北陵（島根）と対戦。前回大会の準決勝と同じカードとなったこの試合は、1番シングルスを出雲北陵、2番シングルスを愛工大名電がそれぞれ制し、序盤から目が離せない展開となる。
写真：中村煌和と萩原啓至（愛工大名電）/撮影：ラリーズ編集部
勝負の3番ダブルスでは、中村煌和/萩原啓至（愛工大名電）ペアと佐藤卓斗/小野泰和（出雲北陵）ペアが激突。第1ゲームから第3ゲームまですべてデュースの接戦となるも、王者の貫禄を見せた中村/萩原ペアがゲームカウント3-1で勝利し、愛工大名電が勝利に王手をかけた。
写真：佐藤卓斗（出雲北陵）/撮影：ラリーズ編集部
流れに乗った愛工大名電だったが、リベンジに燃える出雲北陵の火はまだ消えていなかった。同時進行で行われた4番シングルスと5番シングルスでは、出雲北陵の佐藤卓斗、肖騏駿の両選手がゲームカウントを2-0として、王者・愛工大名電を追い詰める。
写真：萩原啓至（愛工大名電）/撮影：ラリーズ編集部
しかし、愛工大名電も王者の意地を見せる。4番シングルスの萩原啓至が第3、第4ゲームを連取し、最終第5ゲームも11-4で勝ち切って、大逆転勝利。マッチカウント3-1で出雲北陵を退けた愛工大名電が、決勝進出を果たした。
男子学校対抗準決勝結果
〇愛工大名電（愛知）3-1 出雲北陵（島根）
加山雅基 1-3 小野泰和〇
〇坂井雄飛 3-0 大村心
〇中村煌和/萩原啓至 3-1 佐藤卓斗/小野泰和
〇萩原啓至 3-2 佐藤卓斗
中村煌和 – 肖騏駿
育英（兵庫）2-3 明豊（大分）〇
武智颯汰 1-3 木塚陽斗〇
〇谷本拓海 3-1 植木大陽
髙橋慶太/谷本拓海 0-3 木塚陽斗/岡田空〇
〇二井原有真 3-0 岡田空
髙橋慶太 0-3 高橋拓己〇
男子学校対抗決勝組み合わせ
愛工大名電（愛知）- 明豊（大分）
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