写真:優勝後の中村煌和/萩原啓至(愛工大名電)ペアと今枝一郎監督/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 愛工大名電・中村煌和/萩原啓至ペアが涙のV 11年ぶりの同一県でのアベック優勝<卓球・インターハイ>
2023.08.11
文:ラリーズ編集部
<第92回全国高等学校卓球選手権大会 日時:8月8日~8月13日 場所:北海道・北ガスアリーナ札幌 46(札幌市中央体育館)>
11日、第92回全国高等学校卓球選手権大会(以下、インターハイ)は大会4日目を迎え、男子ダブルスの決勝が終了した。
中村煌和/萩原啓至ペアがV
男子ダブルス決勝では、大分県代表の木塚陽斗/岡田空(明豊)ペアと愛知県代表の中村煌和/萩原啓至(愛工大名電)ペアが対戦した。
今大会第1シードの木塚/岡田ペアは、ランク決定戦(4回戦)の塚﨑大地/清田渉(慶誠)ペア、準々決勝の髙橋慶太/谷本拓海(育英)ペア、準決勝の佐藤卓斗/小野泰和(出雲北陵)ペアを、すべてストレートで下して、決勝まで勝ち上がってきた。
一方の中村/萩原ペアは、ランク決定戦で有川綜馬/烏田東(呉青山)ペアを3-1で撃破すると、準々決勝では日髙智貴/佐野和輝(大阪桐蔭)ペアを3-1、準決勝では三木隼/木方圭介(野田学園)ペアにストレートで勝利して、決勝に駒を進めていた。
試合は、出足から固さが見られた木塚/岡田ペアを中村/萩原ペアが圧倒。第1ゲームを11-4で制すると、第2ゲームはなんとラブゲームで奪取。早くも優勝が決まると思われたが、息を吹き返した木塚/岡田ペアが第3ゲームから怒涛の追い上げを見せ、第3ゲームと第4ゲームをともに11-9で奪い、勝負は最終第5ゲームにもつれ込む。
写真:優勝が決定した瞬間の中村煌和と萩原啓至(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部
第5ゲームも互いに一歩も引かず、激しい攻防が繰り広げられるが、最後は中村/萩原ペアが11-9で取り切り、試合終了。明豊ペアの怒涛の追い上げをしのぎ切った中村/萩原ペアが、ゲームカウント3-2で勝利し、男子ダブルス優勝を飾った。
なお、女子ダブルスでも愛知県代表の今枝愛美/遊佐美月(愛み大瑞穂)ペアが優勝しており、2012年大会の森薗政崇/竹岡純樹(青森・青森山田)ペアと鈴木李茄/宋恵佳(青森・青森山田)ペア以来11年ぶりとなる、同一県でのダブルスアベック優勝を達成した。
男子ダブルス4回戦結果
〇木塚陽斗/岡田空(明豊)3-0 塚﨑大地/清田渉(慶誠)
坂東泰和/西村歩(四学香川西)0-3 髙橋慶太/谷本拓海(育英)〇
〇佐藤卓斗/小野泰和(出雲北陵)3-0 藤元駿/藤崎樹(明徳義塾)
〇坂本蓮/趙禹潼(瓊浦)3-2 坂井雄飛/面田知己(愛工大名電)
〇三木隼/木方圭介(野田学園)3-1 浅見勇志/石井佑季(希望が丘)
〇梅木大智/阿部鴻憲(鶴岡東)3-0 伊佐和真/世古凱士(松徳学院)
〇日髙智貴/佐野和輝(大阪桐蔭)3-1 溜大河/福光凌大(静岡学園)
有川綜馬/烏田東(呉青山)1-3 中村煌和/萩原啓至(愛工大名電)〇
男子ダブルス準々決勝結果
〇木塚陽斗/岡田空(明豊)3-0 髙橋慶太/谷本拓海(育英)
〇佐藤卓斗/小野泰和(出雲北陵)3-2 坂本蓮/趙禹潼(瓊浦)
〇三木隼/木方圭介(野田学園)3-0 梅木大智/阿部鴻憲(鶴岡東)
日髙智貴/佐野和輝(大阪桐蔭)1-3 中村煌和/萩原啓至(愛工大名電)〇
男子ダブルス準決勝結果
〇木塚陽斗/岡田空(明豊)3-0 佐藤卓斗/小野泰和(出雲北陵)
三木隼/木方圭介(野田学園)0-3 中村煌和/萩原啓至(愛工大名電)〇
男子ダブルス決勝結果
写真:決勝後の両ペア/撮影:ラリーズ編集部
木塚陽斗/岡田空(明豊)2-3 中村煌和/萩原啓至(愛工大名電)〇
4-11/0-11/11-9/11-9/9-11