<ITTFチャレンジプラス・ポルトガルオープン 2020年2月12日~16日>
2月12日~16日にかけてポルトガルオープンが開催される。男子では全日本王者の宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)や世界卓球代表の森薗政崇(BOBSON)、全日本選手権で張本智和(木下グループ)とフルゲームの熱戦を演じてベスト4に入った戸上隼輔(野田学園高校)ほか、松山祐季(愛知工業大学)、坪井勇磨(東京アート)が参戦する。
女子では東京五輪代表候補選手の石川佳純(全農)や、先日のスペインオープン女子シングルスで優勝を飾った橋本帆乃香(ミキハウス)のほか、佐藤瞳、芝田沙季、塩見真希のミキハウス勢と、加藤美優(日本ペイントホールディングス)、大藤沙月(ミキハウスJSC)がエントリーしている。
男子シングルスみどころ
写真:ドイツオープンでの宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)/提供:ittfworld
全日本チャンピオンとして臨む宇田と、代表選考会を通過して世界選手権代表の座を掴んだ森薗の戦いぶりに注目が集まる。
2人は本戦からの出場となるが、海外勢ではヨーロッパトップ16でベスト4に進出したロベルト・ガルドシュ(オーストリア)らの強敵が待ち受ける。予選から出場する戸上、松山、坪井と共に上位進出が期待される。
女子シングルス見どころ
写真:ドイツOPでの石川佳純(全農)/提供:ittfworld
日本選手は、第10シードまでに参戦する石川、佐藤、加藤、芝田、橋本の5人全てが入っており、それぞれが順当に勝ち進めば日本勢同士の対戦も十分期待できる。
先日のパンアメリカカップで2連覇を達成したアドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)、タイのサウェータブット・スターシニーとチャイニーズタイペイの陳思羽(チェンズーユ)らTリーガーが日本勢の有力なライバルだろう。
また、56才で参戦するサウスポーのペン粒・倪夏蓮(ニーシャーリエン・ルクセンブルク)の戦いぶりも非常に興味深い。
男子ダブルス見どころ
写真:ドイツOPでの戸上隼輔(写真右)と宇田幸矢(写真左)/提供:ittfworld
日本からは戸上/宇田の高校生ペアがエントリーしており、第1シードとなっている。若いペアだが実力を発揮すれば十分優勝も狙える組み合わせだ。
ライバルの筆頭としては、アレクサンダー・カラカセビッチ(セルビア)/ルボミール・ピシュティ(スロバキア)の国際ペアが挙げられる。両者共にセンスあふれるプレーで何度も国際大会でダブルスのタイトルを獲得しており、ダブルスの名手同士が組んだ有力ペアだ。日本の若いペアの勝ち上がりと共に、そのプレーぶりに注目したい。
女子ダブルス見どころ
写真:スペインOPの大藤沙月(ミキハウス・写真左)と芝田沙季(ミキハウス・写真右)/提供:ittfworld
日本からは佐藤/橋本と大藤/芝田の2ペアが出場する。佐藤/橋本は昨年の世界選手権女子ダブルスで銅メダルを獲得し、大藤/芝田は全日本選手権で2年連続決勝に進出するなど、その実力は折り紙つきだ。
昨年のITTFプロツアー・グランドファイナルでベスト4まで勝ち上がった、第1シード・チャイニーズタイペイの陳思羽/鄭先知(ジェンシェンチー)らが立ちはだかる中、優勝を掴むことが出来るか。
混合ダブルス
前述した男子ダブルスでペアを組むカラカセビッチとピシュティがそれぞれ自国のパートナーと出場しており、ピシュティ/バラボラ・バラージョバー(スロバキア)が第1シード、カラカセビッチ/LUPULESKU Izabela(セルビア)が第3シードとなっている。互いに手の内を知る両者が対戦した時の戦い方に注目しよう。
21才以下男女シングルス
写真:ドイツOPの塩見真希/提供:ittfworld
21才以下男子シングルスには宇田、戸上が、女子シングルスには塩見がそれぞれエントリーしている。一般シングルスでも活躍が期待される3人だが、特に塩見はこのカテゴリーの世界ランキングが1位であり、今大会でも十分優勝の可能性がある。先日のスペインオープンに続いて連続優勝を期待したい。
※お詫びと訂正:当初公開しましたエントリー情報に誤りがありました。
選手、関係者ならびに読者の皆様にご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。