台湾の17歳エース林昀儒、世界卓球王者に大金星<T2ダイヤモンド> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:林昀儒(チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 台湾の17歳エース林昀儒、世界卓球王者に大金星<T2ダイヤモンド>

2019.07.20

文:ラリーズ編集部

<T2ダイヤモンド2019マレーシア 2019年7月18日~7月21日>

20日、T2ダイヤモンド2019マレーシアの男子シングルス準々決勝 第3試合が行われた。第3試合は、馬龍(マロン・7月世界ランキング5位・中国)と林昀儒(リンインジュ・同16位・チャイニーズタイペイ)が対戦した。林昀儒は6月のジャパンオープンでは準優勝を果たすなど、17歳ながら台湾の若きエースとして活躍しており、Tリーグにも岡山リベッツから参戦している。一方の馬龍は世界選手権を3連覇した世界屈指の実力者だ。

▼林昀儒のプロフィール

序盤は一進一退の攻防


写真:馬龍(中国)/撮影:ラリーズ編集部

第1ゲーム、林のチキータからの速攻が火を噴き7-3とリードする。しかし、ここで勢いに乗せないのが馬龍。チキータをカットブロックで返し林の速攻を封じると、そのまま連続得点で逆転し9-7。その後も馬龍が押し切り11-8で第1ゲームを取る。

第2ゲーム、林は変わらず積極的にチキータから仕掛けていく。1ゲーム目を上回る勢いで、序盤から6-0と大量リード。1点を返し6-1とした馬龍であったが、林が10-1としゲームポイントとなる。流石の馬龍もここから挽回することができず11-2で林が第2ゲームを取り返す。

第3ゲーム、今までのゲームよりも明らかにギアの上がった馬龍。林の速攻に対し、すさまじい反応を見せ序盤からスコアを6-2とする。ギアの上がった馬龍の勢いは衰えることなく、11-4で第3ゲームを取る。

このまま馬龍のペースになるかと思われた第4ゲーム、再び林の速攻が火を噴き林が取り返す。このゲーム、随所にスーパーラリーが見られ観客の歓声が上がった。

試合の行方はFAST5へ


写真:林昀儒(チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部

24分が過ぎたため、以降のゲームは5点先取となるFAST5に突入した。

第5ゲーム、いきなり林が3-0とリード。しかし馬龍が2点を返し追いすがる。そして次のポイント、林のスーパープレーが飛び出す。馬龍のカウンターで下げられた林であったが、そこから強烈なフォアハンドで盛り返し得点。そのまま、林が次のポイントをとり、絶対王者・馬龍に対してゲームカウント3-2と王手をかける。

第6ゲーム、林の勢いは収まらず、1点目では大きいラリーを制し、2点目では馬龍のフォアをチキータで打ち抜く。馬龍はたまらずタイムアウト。

ここで流れが変わり、馬龍が追いつくが、勝負の行方を大きく左右する3点目は、ネットインで林が先取。しかし百戦錬磨の馬龍は、このネットインに動じず1点を返し追いつく。

ここで場内は「馬龍コール」が響く。このコールに背中を押されてか、先に馬龍が4点目をとりゲームポイント。ゲームポイントとはいえ、後のない馬龍はチキータで仕掛けるが、そのボールはネットにあたってオーバー。

デュースのないFAST5、次の1点で第6ゲームをどちらが取るか決まる。林がとり勝負を決めるのか、馬龍が取り勝負の行方は最終ゲームにもつれ込むのか。そして運命の1点、取ったのは林であった。

ゲームカウントを4-2とした林。準々決勝 第3試合は林昀儒の劇的な勝利で幕を閉じた。

詳細スコア


写真:馬龍(中国)/撮影:ラリーズ編集部

〇林昀儒(台湾)4‐2馬龍(中国)
8-11/11-2/4-11/11-8/5-3/5-4  

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