加藤美優、リオ五輪金・丁寧に敗れるも日本人最高4位<卓球・T2ダイヤモンド> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:加藤美優(日本ペイントホールディングス)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 加藤美優、リオ五輪金・丁寧に敗れるも日本人最高4位<卓球・T2ダイヤモンド>

2019.07.21

文:ラリーズ編集部

<T2ダイヤモンド2019マレーシア 2019年7月18日~7月21日>

21日、T2ダイヤモンド女子シングルス3位決定戦に加藤美優(7月世界ランキング22位・日本ペイントホールディングス)が登場。リオ五輪・金メダリスト丁寧(ディンニン・同3位・中国)と対戦した。

第1ゲーム、加藤はいきなりロングサービスで仕掛ける。しかし、丁寧に強烈なフォアドライブを撃ち込まれ、そのまま3失点。ロビングで粘る丁寧を打ち抜き得点するシーンも見られたが、巻き返すことはできず3-11で第1ゲームを落とす。

第2ゲーム、加藤は序盤1-3と丁寧にリードを許すが、得意のサービスで得点するなどし4-4と同点に追いつく。このまま逆転したい加藤であったが、ここで丁寧が2本連続でロングサービス。これを加藤がレシーブできず4-6と再び離される。このまま、点差を埋めることはできず6-11で第2ゲームも落とす。

第3ゲーム、初めのポイントは加藤がとるが、その後に丁寧が3連続得点。ここで、加藤がタイムアウト。タイムアウトあけ加藤は、得意のサービスから丁寧のフォアを鋭いバックハンドで攻めるが得点できず。しかし、レシーブからミユータ(逆チキータ)で仕掛けていき、7-6と逆転に成功する。

その後、丁寧に4連続得点され、7-10とゲームポイントを握られてしまうが、加藤も2点を返し9-10と食らいつくと、すかさず丁寧がタイムアウト。次の1点、加藤はミユータでしかけるがそのボールはオーバー。9-11で第3ゲームを落とし、後がなくなる。

第4ゲーム、加藤はいきなり1-8と大きく離される。そこから4-8とするも追いつくことはできず、6-11。ゲームカウント0-4のストレートで加藤は敗れた。

3位入賞は逃したものの、日本人最高の4位となった加藤。賞金1万2千ドル(約130万円)と600ポイントのボーナスポイントが付与される。このポイントは今まで獲得したランキングポイントに加算される。現在、日本6番手の加藤。ここから東京五輪代表に向けて挽回なるか。

加藤美優 試合後のコメント


写真:加藤美優(日本ペイントホールディングス)/撮影:ラリーズ編集部

いい試合ができたらいいなと思って(試合に)入ったが、思った通りにはいかなかった。

初対戦だったので、最初は回転量に対応できなくて途中から慣れてきたが、リードされていると流れも悪く、チャンスボールも何本かミスしてしまって流れを変えられなかった。

(丁寧選手は)映像ではあまり速い球がなくて、しぶとくてリーチが長い印象だったが実際やってみるとすごい回転量があって、びっくりした。ラリーになったときに球が重すぎて吹き飛ばされ、4ゲーム目くらいでようやく対応できた。

(今大会を振り返ってみて)自分は中国の強い選手に勝つことはできてなかったが、一生懸命頑張れば勝てるということも分かったし、前向きにとらえてこれからの試合も自信を持って頑張りたい。

詳細スコア


写真:丁寧(中国) /撮影:ラリーズ編集部

加藤美優 0-4 〇丁寧(中国)
3-11/6-11/9-11/6-11

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