張本智和、世界選手権銅メダリストに挑む<卓球・ドイツオープン 5日目見どころ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和(木下グループ)/提供:ittfworld

大会報道 張本智和、世界選手権銅メダリストに挑む<卓球・ドイツオープン 5日目見どころ>

2019.10.12

文:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアープラチナ・ドイツオープン 2019年10月8日~10月13日>

10月12日、大会4日目を迎えたドイツオープンは、男女シングルス2回戦、男女ダブルス・混合ダブルス準決勝までが行われた。

男子は張本智和が8強入り

男子シングルスでは張本智和(木下グループ)がブラディミル・サムソノフ(ベラルーシ)を破って、8月のブルガリアオープン以来となる、ワールドツアー8強入りを果たした。


写真:ティモ・ボル(ドイツ)/提供:ittfworld

一方、水谷隼(木下グループ)は地元ドイツのティモ・ボルとフルゲームデュースまでもつれこむ大接戦を演じたが、最後は壮絶なラリーを制したボルに軍配が上がった。

丹羽孝希(スヴェンソン)は鄭栄植(チョンヨンシク・韓国)と対戦。先に3ゲームを取って勝利に王手をかけたものの、6,7ゲーム目を取られて、ゲームカウント3-4で惜しくも敗退となった。

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女子は伊藤美誠が2大会連続の8強入り

女子では、石川佳純(全農)がヤン・シャオシン(モナコ)に敗れる波乱が起こったほか、加藤美優(日本ペイントホールディングス)、佐藤瞳(ミキハウス)が2回戦で敗退となった。

一方で、伊藤美誠(スターツ)が銭天一(チェンティエンイー・中国)を破って、8強入りを果たした。伊藤は表ソフトラバーの変化をつけたボールを駆使して相手に主導権を渡さず勝利。スウェーデンオープンファイナリストの力を見せつけた。


写真:木原美悠(写真奥)と長崎美柚(写真手前)/提供:ittfworld

女子ダブルスでは、木原美悠(JOCエリートアカデミー)/長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)が中国の陳夢(チェンムン)/顧玉婷(グーユーティン)ペアをフルゲームで破り、優勝に王手をかけた。

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大会5日目の10月12日は、男女シングルス準々決勝、男女ダブルス・混合ダブルスの決勝が行われる。

男子試合 組み合わせと見どころ


写真:梁靖崑 (中国)/提供:ittfworld

男子シングルス準々決勝

許昕(中国) - 閻安(中国)
鄭栄植(韓国) - パトリック・フランチスカ(ドイツ)
張本智和 - 梁靖崑(中国)
ティモ・ボル(ドイツ) - 樊振東(中国)

男子シングルスでは、張本が梁靖崑(リャンジンクン・中国)と対戦する。梁靖崑は、4月の世界選手権ベスト4中国オープン準優勝と、結果を残し、世界ランキングは現在8位。中国選手の中でも両ハンドドライブの威力が随一の梁靖崑相手に、張本はどのような試合を見せるのか注目だ。

中国の閻安(ヤンアン)は、予選を勝ち上がり、1回戦で黃鎮廷(ウォンチュンティン・チャイニーズタイペイ)、2回戦でウーゴ・カルデラノ(ブラジル)といった実力者を倒して、ここまで進んできた。まさに今大会のダークホースだ。準々決勝の相手である許昕(シュシン・中国)は世界ランキング1位の実力者。勢いだけで勝てるほど甘くはない相手だ。この中国ベテラン対決は、どちらに軍配が上がるのか。

また水谷隼を破ったボルは樊振東(ファンジェンドン・中国)と対戦する。樊振東に対して4戦全敗のボルだが、地元の応援の力を活かして初勝利なるか注目だ。

男子ダブルス決勝

ベネディクト・デューダ/邱党(ドイツ)ー梁靖崑/許昕(中国)

男子ダブルスの決勝は、地元ドイツのデューダ/邱党(チュウダン)ペアが、準決勝で中国勢対決を制した梁靖崑(リャンジンクン)/許昕ペアを迎えうつ。許昕は先日のスウェーデンオープン男子ダブルスで優勝している。はたして、ワールドツアー2連勝となるのか。

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女子試合 組み合わせと見どころ


写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

女子シングルス準々決勝

馮天薇(シンガポール) - シャンシャオナ(ドイツ)
伊藤美誠 - ヤンシャオシン(モナコ)
孫穎莎(中国) - 陳幸同(中国)
王藝迪(中国) - 王曼昱(中国)

女子シングルスでは伊藤が、石川を破ったヤンシャオシンと対戦する。ヤンシャオシンは、予選から勝ち上がってきたダークホースで、バック面に粒高ラバーを使う厄介な相手だ。スウェーデンオープンでは惜しくも優勝を逃し「誰にも負けない選手になっていきたい」と悔しさを語った伊藤。情報の少ないやりづらい相手にどう対応するか注目だ。

また、2回戦で世界ランキング1位の陳夢(チェンムン・中国)に4-0のストレート勝ちを収めた馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)や、孫穎莎(スンイーシャ)vs陳幸同(チェンシントン)、王藝迪(ワンイーディ)vs王曼昱(ワンマンユ)の中国若手対決も見逃せない。


写真:木原美悠(写真右)と長崎美柚(写真左)/提供:ittfworld

女子ダブルス決勝

木原美悠/長﨑美柚 – 田志希/梁夏銀(韓国)

女子ダブルス決勝は、準決勝で中国ペアを破る金星を挙げた、木原/長﨑ペアが韓国の田志希(チョンジヒ)/梁夏銀(ヤンハウン)ペアと対戦する。中国ペアを打ち破った勢いそのままに、今大会で念願の初優勝を勝ち取れるのか注目だ。

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混合ダブルス決勝 組み合わせと見どころ


写真:ドイツOPの許昕/孫穎莎ペア/提供ittfworld

混合ダブルス決勝

王楚欽/王曼昱(中国)ー許昕/孫穎莎(中国)

混合ダブルス決勝は、許昕/孫穎莎ペアと王楚欽(ワンチューチン)/王曼昱ペアの中国対決となった。両ペアともにスウェーデンオープンとは異なる選手と組んで決勝まで勝ち進んでいることは驚異的だろう。誰と組んでも安定して勝ち上がれるのはその技術や戦術のレベルが高いからだと言えよう。中国同士のハイレベルな戦いの勝利を掴むのは、はたしてどちらのペアになるのか。

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