早田ひな、難敵攻略し優勝なるか<卓球・ポーランドオープン シングルス見どころ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:カタールOPの早田ひな/提供:ittfworld

大会報道 早田ひな、難敵攻略し優勝なるか<卓球・ポーランドオープン シングルス見どころ>

2019.10.16

文:ラリーズ編集部

<ITTFチャレンジ・ポーランドオープン 2019年10月16日~10月20日>

10月13日にドイツオープンが終わったのも束の間、16日からはポーランドオープンが開幕する。しかし、今大会は、ワールドツアーと比較すると獲得ポイントが低めのITTFチャレンジなので、世界ランキング上位選手の参加は少ない。そのため、日本選手にとっては優勝も十分狙える大会である。今回は男女シングルスの見どころを紹介する。

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男子シングルス見どころ


写真:ジャパンOPの田中佑汰/提供:ittfworld

日本勢は、田中佑汰(愛知工業大学)が本戦から、曽根翔(愛工大名電高校)、篠塚大登(愛工大名電高校)、英田理志(愛媛県競技力向上対策本部)が予選から参加する。

日本男子で注目すべきは、田中佑汰だろう。先日のドイツオープンでは、予選2回戦で劉丁碩(リュウディンショー・中国)に敗れはしたものの3-4のフルゲームまで持ちこんだ。また、本戦から出場というのも、田中にとっては上位進出のための大きなアドバンテージだ。現在、世界ランキングは117位。今大会で好成績を残せれば、ランキング2桁台も射程に入ってくるだろう。

日本勢の壁となるのは、パナギオティス・ギオニス(ギリシャ)、コウ・レイ(ウクライナ)、ティアゴ・モンテイロ(ブラジル)、クリスチャン・プレテア(ルーマニア)あたりか。

中でも、第1シードであるギオニスは39歳のベテランながら、世界ランキングは現在39位と、今もなおトップレベルの選手だ。今シーズンからは、TリーグにT.T彩たまから参戦することでも知られている。カットマンでありながら、攻守に多彩なプレーを見せるギオニス。勝ち進むためには、彼をどう崩していくのかが、日本勢にとっては重要となるだろう。
 
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女子シングルス見どころ


写真:ドイツOPの早田ひな/提供:ittfworld

日本勢は、芝田沙季(ミキハウス)、早田ひな(日本生命)、橋本帆乃香(ミキハウス)、大藤沙月(ミキハウスJSC)、塩見真希(ミキハウス)の5選手がエントリーし、全員、本戦からの参加となる。

日本女子で注目すべきは、早田ひなだ。スウェーデンオープン、ドイツオープンと、ワールドツアー2大会連続本戦出場を果たし、いずれも1回戦敗退ながらもフルゲームの熱戦を演じるなど、好調を維持している。

早田は、9月に行われたITTFチャレンジ・パラグアイオープンでは女子シングルス優勝を果たしており、今大会にはチャレンジシリーズ2大会連続優勝がかかっている。今大会は第3シードの位置につけているため、十分チャンスはある。ワールドツアーでの悔しさをぶつけて、好成績を残せるか。

日本勢のライバルとなるのは、何卓佳(フーズオージャー・中国)、ゲオルギナ・ポータ(ハンガリー)、崔孝珠(チェヒョジョ・韓国)、ヤン・シャオシン(モナコ)などの実力者だ。

中でも何卓佳は最大の壁となるだろう。世界ランキング15位は、男女合わせた全出場選手中最高位で、2018年グランドファイナル女子シングルス準優勝の実績は、文句なしの優勝候補だ。バック面に粒高ラバーを貼っているにもかかわらず、精度の高い両ハンドを持ち味とする何卓佳。攻略するのは容易ではないが、それだけに、彼女に勝利することは非常に大きな意味を持つだろう。

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