文:ラリーズ編集部
<ITTFチャレンジ・ベラルーシオープン 2019年10月30日~11月3日>
3日、ベラルーシオープンは大会最終日を迎え、男女シングルスの準決勝・決勝と、男女ダブルスの決勝が行われた。
女子シングルスでは早田ひな(日本生命)、ダブルスでは大藤沙月/芝田沙季(ミキハウス)が優勝を飾った。また、男子シングルスの宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)、男子ダブルスの篠塚大登/曽根翔(愛工大名電高校)がそれぞれ準優勝となった。
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宇田幸矢、価値ある準優勝
写真:宇田幸矢/提供:ittfworld
宇田は男子シングルス準決勝で投げ上げサーブが特徴的なフロール(フランス)を4-1で攻略すると、決勝では同じくフランスのルベッソンとのサウスポー同士の対戦となった。ルベッソンは準決勝で中国の徐瑛彬(シュインビン)に勝利して勝ち上がってきた。宇田は格上のルベッソンに対し、ラリーでは食らいついたものの、サーブに苦しめられ、ストレートで敗れた。しかし、最近力をつけてきている宇田にとって、今大会の準優勝は大きな経験となっただろう。
男子ダブルス決勝では篠塚/曽根が、木造勇人/田中佑汰(愛知工業大)ペアを下して勝ち上がってきた中国の徐海東(シュハイドン)/趙釗彦(ジャオジャオヤン)と対戦。第1ゲームは競り合ったものの、ストレートで敗れ、準優勝となった。
早田ひな、中国選手下し優勝
写真:早田ひな/提供:ittfworld
女子シングルス準決勝は早田と橋本帆乃香(ミキハウス)の同士討ちとなった。今年3回目の対戦となる両者だったが、早田が接戦をものにした。続く決勝で早田は范思琦(ファンシチ・中国)と対戦。ゲームカウント3-1から第5ゲームを落とし、第6ゲームもデュースとなったが振り切って勝利した。早田はこれで今年5度目のチャレンジシリーズ優勝となった。チャレンジシリーズは、ワールドツアーよりも得られる世界ランキングポイントは低いものの、早田は着実に結果を残している。
女子ダブルス決勝は大藤/芝田がWEGRZYN Anna/WEGRZYN Katarzyna(ポーランド)と対戦。中国ペアを破っているポーランドペアに対し、第1ゲームは落としたものの、その後は落ち着いて対応し、危なげなく3ゲームを連取して優勝を決めた。
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大会最終日 男子シングルス結果
準決勝
○宇田幸矢 4-1 トリスタン・フロール(フランス)
決勝
宇田幸矢 0-4 ○エマニュエル・ルベッソン(フランス)
大会最終日 男子ダブルス結果
決勝
篠塚大登/曽根翔 0-3 ○徐海東/趙釗彦(中国)
大会最終日 女子シングルス結果
準決勝
○早田ひな 4-2 橋本帆乃香
決勝
○早田ひな 4-2 范思琦(中国)
大会最終日 女子ダブルス結果
決勝
○大藤沙月/芝田沙季 3-1 WEGRZYN Anna/WEGRZYN Katarzyna(ポーランド)