伊藤美誠、今季ツアー初優勝 元世界ランク1位・朱相手に「いい試合ができました」<卓球・オーストリアオープン> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)
伊藤美誠、今季ツアー初優勝 元世界ランク1位・朱相手に「いい試合ができました」<卓球・オーストリアオープン>

写真:伊藤美誠(スターツ)/撮影:千葉格/アフロ

大会報道 伊藤美誠、今季ツアー初優勝 元世界ランク1位・朱相手に「いい試合ができました」<卓球・オーストリアオープン>

2019.11.18

文:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアー・オーストリアオープン 2019年11月12日~11月17日>

17日、大会6日目の最終日を迎えたオーストリアオープンでは女子シングルス決勝が行われた。日本の伊藤美誠(スターツ)が登場し、中国の朱雨玲(ジュユリン)と対戦。

元世界ランク1位の朱雨玲は今大会の第1シードで順当に決勝まで勝ち上がってきた。伊藤と朱雨玲は過去4度対戦があり、1勝3敗で伊藤が負け越しているが、直近の2018年スウェーデンオープンでは伊藤が勝利している。結果はゲームカウント4-1で伊藤に軍配があがり、伊藤は今シーズンツアー初優勝を飾った。

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伊藤が朱雨玲に快勝

朱雨玲
写真:朱雨玲(中国)/提供:ittfworld

1ゲーム目は伊藤がバックの表の変化とサーブで5‐1とスタートダッシュに成功すると、積極的に相手のフォア側を狙う戦術が功を奏し11-5で先取する。

2ゲーム目、すぐさま朱雨玲も対応し点数の離れない競った展開となる。9-9から朱雨玲はバックミドルを突き伊藤のミスを誘いゲームポイントを握るも、伊藤もサーブの立ち位置をミドルに変え、表の強打でデュースに持ち込む。両者譲らない展開の中、最後はバックのミスが2本続き朱雨玲が18-16で取り返す。

3ゲーム目は序盤は伊藤のバックのミスが目立ったものの、1、2ゲーム目に有効だったロングサーブに加えフォア前サーブも織り交ぜ相手に的を絞らせない。終盤バックの強打が連続で得点につながり11-7で奪取する。

4ゲーム目、ラリーに持ち込みたい朱雨玲と早めに勝負をかけたい伊藤の戦術がぶつかり合う。

朱雨玲は伊藤のミスを誘うためにうまくコースをついているものの、伊藤のサーブ時の得点率が高いためどうしても朱雨玲がサーブ時に点数を取り返そうとし力が入ってしまう。そのため伊藤がリードし朱雨玲が追い付くという展開が続き、点数離れずデュースに突入する。伊藤は12-11とリードした時にタイムアウトを要求。タイムアウト明け後に伊藤がサービスエースを決め、両者がタイムアウトを使い勝負したゲームを伊藤が取り3-1とリードする。

5ゲーム目、リードする伊藤が表で変化を出して点数を重ねるが、負けられない朱雨玲も意地を見せる。点数が離れない状態で、この試合3度目となるデュースに突入。11-10から最後は朱雨玲の回り込みドライブをストレートにブロックし、優勝を決めた。

伊藤は10月のスウェーデンオープン、ドイツオープンでともに決勝に進出したものの、あと一歩のところで優勝を逃した悔しさを晴らし優勝を飾った。

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試合後のコメント

伊藤は優勝インタビューで「凄くたくさんラリーが続いて、お互いに1年ぶりでしたけどいい試合ができました。どう1本取るかを凄く考えました」と決勝戦を振り返った。伊藤は最後に「オーストリアにいる日本人だったり、オーストリアの方だったりたくさんの人が温かく応援してくれて、凄くパワーになりました」と笑顔で語った。

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詳細スコア

〇伊藤美誠 4–1 朱雨玲(中国)
11-5/16-18/11-7/13-11/12-10

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