文:ラリーズ編集部
<2019男子ワールドカップ(成都) 2019年11月29日~12月1日>
30日、大会2日目を迎えた男子ワールドカップでは、男子シングルス決勝トーナメント1回戦が行われた。本戦からの登場となった張本智和(木下グループ)が登場し、グループリーグを勝ち上がったクアドリ・アルナ(ナイジェリア)と対戦。ゲームカウント4-1で張本に軍配があがった。
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張本智和、アルナの猛追振り切り快勝
写真:クアドリ・アルナ(ナイジェリア)/提供:ittfworld
アルナは2014年ワールドカップの張継科(チャンジーカ・中国)との1戦で鮮烈な印象を残した。その後も2016年リオ五輪で上位進出が期待されたティモ・ボル(ドイツ)を破って、アフリカ選手で初のベスト8へと進んだ。
この試合でも最大の特徴である、強烈なフォアハンドで張本とフォア対フォアで勝負を仕掛ける。フォアの威力では劣る張本は打点の早いストップから4球目でアルナのバック深くにバックドライブを放ち、アルナを崩す。終始自分のリズムを保った張本が1ゲーム目を先取。
その後は張本もフォアで積極的に勝負を仕掛けたものの、アルナに逆襲を受ける。ややペースを崩した張本はデュースまで追い込まれるも、終盤では張本らしいプレーを見せ、さらに2ゲームを連取し、勝利に王手をかけた。
4ゲーム目は、張本の高速バックハンドに対してアルナもバックハンドで対応。打点を落としたプレーが少なくなり、レシーブでもフリックなどで早い攻めを見せると、これまでのプレーとリズムを変えて1ゲームを奪う。
しかし、5ゲーム目は張本がギアを上げ、ピッチの早いプレーで再度アルナを振り切り、ゲームカウント4−1で勝利し、ベスト8入りを果たした。
張本は次戦、丹羽孝希(スヴェンソン)との日本人対決となる。
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詳細スコア
〇張本智和 4–1 クアドリ・アルナ(ナイジェリア)
11-7/13-11/12-10/6-11/11-6