文:ラリーズ編集部
<ITTFチャレンジプラス・ノースアメリカンオープン 2019年12月4日~12月8日>
ノースアメリカンオープンは、大会3日目を迎え、男女シングルス本戦に日本選手が登場した。
女子シングルスでは、石川佳純(全農)、加藤美優(日本ペイントホールディングス)、佐藤瞳、橋本帆乃香(ともにミキハウス)、平野美宇(日本生命)が3回戦へ駒を進めた。一方、男子シングルスでも吉村真晴(名古屋ダイハツ)が3回戦進出を決めている。
大会4日目は、男女シングルスで準々決勝まで行われ、ベスト4が決定する。
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男子シングルス:吉村真晴、2018年世界ジュニア王者と対戦
写真:チームワールドカップでの吉村真晴/提供:ittfworld
3回戦組み合わせ
吉村真晴 – 徐海東(シュハイドン・中国)
吉村は、2018年世界ジュニア男子シングルス優勝の中国・徐海東と対戦する。徐は、シニアの大会でも結果を残し始めており、中国の次世代を担う期待のペンホルダーだ。対中国の若手に対する吉村の戦いぶりに注目が集まる。
女子シングルス:優勝狙う石川、平野が3回戦へ
写真:平野美宇/提供:ittfworld
3回戦組み合わせ
石川佳純 – 張薔(ジャンチャン・中国)
加藤美優 – 冷雨桐(中国)
佐藤瞳 – ミハイロワ・ポリーナ(ロシア)
橋本帆乃香 – ヤナ・ノスコワ(ロシア)
平野美宇 – マルガリタ・ペソツカ(ウクライナ)
石川は、中国の張薔と対戦する。張は、今シーズン長﨑美柚、早田ひな、大藤沙月らを下している25歳のペンホルダーだ。石川は東京五輪代表選考に向け、優勝が必要な石川は序盤の正念場を迎える。
同じく優勝しポイントを積み重ねたい平野は、マルガリタ・ペソツカ(ウクライナ)との対戦が決まった。平野は1回戦、2回戦と中国選手を連破し勝ち進んできた。勢いそのままに3回戦も勝利を掴み取れるか注目だ。
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女子、東京五輪選考の行方は
ここで一度、石川と平野の五輪代表争いについて整理しておこう。
代表選考に関わる2020年1月時点で有効なポイントで比較すると、現在は平野が65ptリードしている。
世界ランキングの規定は、直近1年以内に出場した大会で獲得したポイントのうち上位8大会の合計(一部大会を除く)とされている。そのため、2人が今以上にポイントを積み上げるためには、一定の結果を残す必要がある。
石川、平野両者ともにノースアメリカンオープンでは優勝して1100ptを得ることで、ようやく獲得ポイントがランキング反映対象となる。現在上位8大会で各900pt以上を獲得している石川平野にとっては、準優勝の880Pt以下ではランキング反映対象とならない。
そのため、是が非でも優勝が必要となってくるのだ。3回戦となり、猛者揃いとなってきたノースアメリカンオープン。果たしてどの選手が優勝を掴み取るのか。注目だ。