文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアーグランドファイナル 2019年12月12日~12月15日>
12日、ワールドツアーグランドファイナルが開幕し、女子ダブルス1回戦、混合ダブルス1回戦が行われた。女子ダブルスには日本から平野美宇(日本生命)/芝田沙季(ミキハウス)ペア、長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)/木原美悠(JOCエリートアカデミー) ペアが、混合ダブルスには水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)ペアが登場した。
平野/芝田ペアはチャイニーズタイペイペアに惜しくも敗れたが、長﨑/木原ペア、水谷/伊藤ペアは勝利し準決勝進出を決めた。
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「現実とかけ離れすぎて夢みたい」
写真:グランドファイナルの試合会場/撮影:ラリーズ編集部
第1シードとして臨んだグランドファイナルで、フルゲームの熱戦を制した木原/長﨑ペア。試合後、木原は「普段のワールドツアーの準決勝や最終日らへんの雰囲気。スポットライトも当てられてる感じで、1試合目からこういう雰囲気はグランドファイナルで初めて。少し不思議だなと思った」とグランドファイナル特有の試合環境について言及した。
長﨑も「会場に入ったときに大きい会場だなと思ったのと、ホテルが高級で、食べる物も住んでるところも、現実とかけ離れすぎて夢みたい。自分がここにいるのが信じられない。この舞台に立てることがすごく嬉しい」と感激している様子。
ドレスを着て参加した大会前日のスターアワードについて聞かれた長﨑は「グランドファイナルでドレスを着ることが自分の最終目標だった(笑)。着たらもう卓球を…」のところで木原に口を抑えられ続きのコメントを封じられる場面も。まだまだ若手の10代、ダブルみゆうペアの仲の良さが垣間見えた瞬間だった。
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石川佳純、平野美宇、佐藤瞳が女子シングルスに登場
写真:ノースアメリカンオープンでの石川佳純(写真左)・平野美宇(写真右)/提供:ittfworld
グランドファイナル・ダブルス1回戦を終えた後は一時中断を挟み、日本時間19時30分ごろより男女シングルス1回戦が開始する。
日本時間20時20分ごろからは女子シングルスに石川佳純(全農)が、21時10分ごろからは平野美宇(日本生命)、佐藤瞳(ミキハウス)が登場する。
石川は劉詩雯(リュウスーウェン・中国)と、平野は王藝迪(ワンイーディ・中国)、佐藤は丁寧(ディンニン・中国)と3選手とも中国選手との対戦が決まっている。
石川と平野の五輪シングルス代表争いもいよいよ今大会で決着が着く。先日行われたノースアメリカンオープンの決勝で、石川が平野を破り優勝。現在石川がわずかにポイントをリードした状態だ。
今大会でより上位へ進出した方が選考基準を満たすことになり、両者の成績が同じ場合は石川が選考基準を満たす。
石川は世界卓球女王・劉に対し通算0勝11敗と勝ち星をあげたことがない。また、平野は今年のドイツオープンで対戦しゲームカウント1-4で敗れた王との対戦だ。
石川、平野ともに勝利した場合は、五輪代表の行方は明日に持ち越される。一方、本日平野が敗れた場合は、石川が五輪シングルス代表選考基準を満たすことになる。逆に石川が敗れ、平野が勝利した場合は平野で代表争いは決着となる。
佳境を迎えた五輪代表レースは地上波でも放映される。日本中が見守る熾烈極める代表選考の行方から目が離せない。
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詳細スコア
写真:伊藤美誠(写真右)・水谷隼(写真左)/撮影:ラリーズ編集部
〇水谷隼/伊藤美誠 3-0 リスタン・フロール/ローラ・ガスニエ(フランス)
11-7/11-6/11-6
女子ダブルス
写真:木原美悠(写真右)・長﨑美柚(写真左)/撮影:ラリーズ編集部
〇長崎美柚/木原美悠 3-2 バラゾバ(スロバキア)/マテロバ(チェコ)
11-9/6-11/9-11/11-6/11-4
写真:平野美宇(写真右)・芝田沙季(写真左)/撮影:ラリーズ編集部
平野美宇/芝田沙季 1-3 〇陳思羽/鄭先知(チャイニーズタイペイ)
9-11/11-7/6-11/9-11