文:ラリーズ編集部
12日、ITTFグランドファイナルの女子シングルス1回戦で石川佳純(全農)が劉詩雯(リュウスーウェン・中国)に0-4で敗れた。
劉は今年の世界選手権と女子ワールドカップ(いずれもシングルス)を制しており、世界最強と評される選手。石川と劉は直近では9月のアジア選手権で対戦しており、その際も石川が0-3で敗れていた。
敗れた石川は、直後に同じ台で行われる平野美宇、王芸迪(ワンイーディ・中国)戦の結果を待つ。現時点では世界ランキングポイントで石川が僅差でリードしており、平野が敗れれば石川の五輪シングルス代表入りが決定する。
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解説:世界選手権金メダルの劉に挑んだ石川佳純
写真:劉詩雯(中国)/撮影:ラリーズ編集部
石川は前週のノースアメリカンOPで優勝した勢いを維持し、思い切りの良い攻撃を見せる。特にバックハンドが冴え、劉のフォアサイドへの攻撃を効果的に使う。一方の劉は石川の武器であるフォアハンド強打を封じるべく、序盤から石川のバックサイドを徹底して突く戦術を選択する。
1ゲーム目を落とした石川は、2ゲーム目もリードされる苦しい展開から粘りを見せデュースに追いつくと、得意のフォア強打、台から下げられたところからのバックブロック強打などで好ゲームを展開する。しかし劉も負けじと応戦し、勝負どころでのラリーで石川を打ち負かし2ゲーム目も劉がデュースで取る。
第3、第4ゲームも石川がチキータから果敢に攻めるも、劉は安定したラリーでストレート勝ち。地元中国で強さを見せた。
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詳細スコア
写真:石川佳純(右)とベンチでアドバイスを送る邱コーチ/撮影:ラリーズ編集部
石川佳純 0-4 劉詩雯(中国)
7-11/12-14/7-11/9-11