文:ラリーズ編集部
12日、ITTFグランドファイナルの女子シングルス1回戦で平野美宇(日本生命)が王芸迪(ワンイーディ・中国)に1-4で敗れ、東京五輪シングルスの代表権を逃した。
先に敗れていた石川佳純(全農)が平野を世界ランキングポイントで上回り、伊藤美誠(スターツ)に続く東京五輪シングルス代表権を獲得した。
平野はシングルスの代表権は逃したものの、女子3人目の団体戦メンバー(日本卓球協会による推薦)として、東京五輪への出場の可能性が残されている。
パワーの王芸迪にスピードで対抗した平野美宇
写真:王芸迪(中国)/撮影:ラリーズ編集部
王芸迪は6月の香港オープンで石川佳純と伊藤美誠を、10月のドイツオープンで平野美宇を破っている日本選手キラー。台から少し距離を取り、強烈なフォアハンドドライブで決めるパワー卓球が特長だ。パワーの王に平野は持ち味である高速卓球で対抗した。
1ゲーム目は試合序盤に硬さが見られた平野が落とす。2ゲーム目はロングサーブも織り交ぜ、思い切りのよい攻撃を見せて5-0とリード。王のパワーボールにも対応しはじめる。しかしながら王も台上バックハンドで平野のフォア側を冷静に突くなどのプレーで、6-5まで追いつく。平野はたまらずタイムアウトを取るも流れを変えられず逆転を許す。以降もなかなか有効な戦術を見いだせない平野はゲームカウント0-3と後がなくなる。
4ゲーム目は開き直った平野が覚醒する。得意の両ハンド強打で王をリードすると、バックハンドの連打が決まり1ゲームを取り返す。しかしながら、続く第5ゲームは王のパワーに対抗できずゲームカウント1-4で敗れた。
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詳細スコア
平野美宇 1-4 ◯王芸迪(中国)
6-11/7-11/6-11/11-6/5-11