写真:2019年クロアチアOPの、積極的にチキータから仕掛ける宇田/戸上/提供:ittfworld
大会報道 18歳コンビの宇田/戸上、激戦の末香港ペアに惜敗<卓球・カタールオープン>
2020.03.06
文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアープラチナ・カタールオープン 2020年3月2日〜3月8日>
6日、大会4日目を迎えたカタールオープンは、男子ダブルスの準々決勝が行われ、宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)/戸上隼輔(野田学園高)が、中国香港のエースダブルス・黄鎮廷(ウォンチュンティン)/何鈞傑(フージュンジェ)と対戦した。
試合は、18歳の同級生・宇田/戸上ペアが積極的な攻撃で中国香港ペアを追い詰めるも、最後は相手の多彩な技術に苦しみ、激戦の末敗退した。
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宇田/戸上、抜群のコンビネーションみせるも香港の強豪ペアに惜敗
写真:ハンガリーOPでの宇田幸矢(写真左)/戸上隼輔(写真右)/提供:ittfworld
相手の中国香港ペアは、ダブルス世界ランキング5位の強敵だ。しかし、戸上は、野田学園高の先輩である吉村真晴(名古屋ダイハツ)と組んだ2019年9月のアジア卓球選手権で、同ペアを破りメダルを獲得している。
第1ゲーム、0-0から宇田がいきなり2本ロングサーブを出すという強気の立ち上がり。両選手チキータで先に仕掛け、連続攻撃で攻め立てる。しかし、黄鎮廷/何鈞傑も流石の対応力をみせ、得点を積み重ねる。特に左利きの何鈞傑のバックドライブに苦しみ、相手ペアに先制を許した。
しかし、第2ゲーム、戸上がレシーブをストップに変更し、宇田の台上バックドライブで先手を取りに行く展開に。中盤で一気にリードを広げると、戸上の強烈なバックハンドが何本も相手コートを駆け抜け、11-2でこのゲームを奪った。
勢いに乗った宇田/戸上は、第3ゲーム、レシーブでチキータとストップを混ぜ、相手ペアに的を絞らせない。宇田のロングサーブから戸上の3球目攻撃、戸上のハーフロングサーブから宇田の回り込みカウンタードライブなど、自在のコンビネーションをみせ、勝利まであと1ゲームに迫った。
写真:多彩な技術を披露した黄鎮廷(写真右)/何鈞傑(写真左)ペア/提供:ittfworld
しかし、第4ゲームは一転して香港ペアのペースに。宇田/戸上のチキータミスが多くなり、逆に黄鎮廷が強烈なドライブを連発。ネットインなどアンラッキーなポイントも重なり、勝負は最終ゲームに持ち越された。
最終ゲームも香港ペアの勢いは止まらない。黄鎮廷の多彩な台上技術に苦しみ、またストップが台から少し出てしまい、香港ペアに先に攻撃されてしまう。宇田のチキータも黄鎮廷のカットブロックに捕まり、最後は戸上のドライブがネットを越えず。
黄鎮廷/何鈞傑の中国香港エースダブルスが多彩な技術をみせ、激戦を制し準決勝へと駒を進めた。
詳細スコア
戸上隼輔/宇田幸矢 2-3 ○黄鎮廷/何鈞傑(中国香港)
5-11/11-2/11-8/5-11/5-11