文:ラリーズ編集部
<ITTF 女子ワールドカップ 2020年11月8日~10日>
10日、中国威海市で行われている女子ワールドカップは準決勝と3位決定戦・決勝が行われ、3日間の全日程を終えた。優勝は世界ランク1位の陳夢(チェンムン・中国)、準優勝が孫穎莎(スンイーシャ・中国)と、国際大会の再開初戦でも中国が強さを見せた。日本の伊藤美誠(スターツ)は3位決定戦でハン・イン(ドイツ)を破り、3位入賞となった。
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陳夢がW杯初優勝
女子決勝は17、18、19年のグランドファイナルで3連覇を果たしている陳夢と、20歳の孫穎莎との中国対決だった。第1ゲームは接戦となるが13-11で孫が先取する。しかしその後は陳夢が圧倒。4ゲームを連取してゲームカウント4-1で中国対決を制した。
写真:W杯準優勝の孫穎莎(中国)/提供:ittfworld
陳夢は今回がW杯初優勝。群雄割拠の中国勢のなかで、存在感を示した。
伊藤は”ドイツの壁”を打ち抜き3位
最終日まで勝ち残っていた日本の伊藤美誠は、準決勝で同じく2000年生まれの孫穎莎と対戦した。伊藤はゲームカウント0-3のビハインドから2ゲームを奪い返すも、孫を崩しきれずゲームカウント2-4で敗れ、決勝進出はならなかった。
写真:ハン・イン(ドイツ)/提供:ittfworld
つづく3位決定戦ではカットマンのハン・インと対戦。ハン・インは準決勝で陳夢を最終ゲームまで追い詰めた堅い守備をほこる。しかし、カットマンとの相性が良い伊藤はその“ドイツの壁”を打ち抜いた。4-0と圧倒し、再開初戦の女子W杯で3位入賞を果たした。
中国が最高の“再スタート”を切って閉幕 戦いは男子W杯へ
新型コロナウイルスによる約8か月の中断期間を経て再開した国際大会、通称#RESTARTシリーズの初戦、女子ワールドカップは中国勢がワンツーフィニッシュを果たし、再開後もやはり中国がその強さを見せつけた。
写真:中国勢に次ぐ3位で大会を終えた伊藤美誠/提供:ittfworld
日本勢はともに中国の孫穎莎に敗れ、伊藤が3位、石川佳純(全農)がベスト8となった。つづくシリーズ第三戦、ITTFファイナルでのリベンジに期待したい。
#RESTARTシリーズは数日間のブレイクを経て、第二戦の男子ワールドカップが13日、同じ会場で開幕する。日本からは張本智和(木下グループ)と丹羽孝希(スヴェンソン)が参戦。彼らの“再スタート”にも注目だ。
女子ワールドカップ最終日 詳細スコア
準決勝
伊藤美誠(日本) 2-4 〇孫穎莎(中国)
10-12/8-11/6-11/12-10/11-4/4-11
〇陳夢(中国) 4-3 ハン・イン(ドイツ)
4-11/11-8/11-8/11-9/7-11/9-11/11-4
3位決定戦
〇伊藤美誠 4-0 ハン・イン
11-2/11-7/11-9/11-4
決勝
〇陳夢 4-1 孫穎莎
11-13/11-6/11-9/11-6/11-8