文:ラリーズ編集部
<卓球 2020-2021シーズンヨーロッパチャンピオンズリーグ女子 12月3日~12月8日>
オーストリア・リンツで開催されている2020-2021シーズン女子ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)は8日、最終日を迎える。ベルリン・イーストサイド(ドイツ)とリンツ・フロシュベルク(オーストリア)の2チームが最終日の決勝戦に勝ち上がった。
日本からはTリーグ昨季最多勝の森さくら(日本生命)がホドーニン(チェコ)から参戦していたが、惜しくもプレーオフで敗れている。
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コロナの影響で試合方式が変更
本来は10月9日より、ファーストラウンド、グループステージ、決勝トーナメントと半年以上かけての開催が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響により試合方式が変更となった。
今回のECLは、新型コロナウイルス感染拡大予防のため、大会終了まで出場選手と関係者だけの隔離空間で運営する大会システム「バブルシステム」が導入された。女子は12月2~8日でオーストリア・リンツ、男子は12月11~18日でドイツ・デュッセルドルフと1都市での集中開催となっている。
森さくら、7戦7勝の大暴れ
試合は、11チームが3グループにわかれたリーグ戦で幕を開けた。過去4回の優勝経験を持つベルリン・イーストサイド(ドイツ)、ポリーナ・ミハイロワ(ロシア)らを擁するセントクエンティン(フランス)、2009、2013年優勝のリンツ・フロシュベルグ(チェコ)がそれぞれのリーグで1位となった。
写真:Tリーグでプレーする森さくら(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
準決勝残り1チームを決定するプレーオフには、森が所属するホドーニンも登場。メス(フランス)を相手に森が2勝をあげるもチームは2-3で敗れ、惜しくも準決勝進出を逃した。森は、ECLを7戦7勝と無敗で終え、今後のTリーグ、全日本選手権に向け弾みをつけた。
決勝はベルリン・イーストvsリンツ・フロシュベルグ
7日に行われた準決勝では、ベルリン・イーストサイド(ドイツ)がメス(フランス)を下し決勝進出。Tリーグ日本ペイントマレッツでもプレーするシャン・シャオナが勝利を決めた。
写真:Tリーグでプレーするシャン・シャオナ(日本ペイントマレッツ)/撮影:ラリーズ編集部
もう一方の準決勝では、リンツ・フロシュベルグ(チェコ)が、セントクエンティン(フランス)に対し、3-2で逃げ切った。ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)、ベルナデッタ・スッチ(ルーマニア)らを擁する優勝候補が前評判通りに決勝へ駒を進めた。
写真:ベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)/提供:ittfworld
ヨーロッパ各国のクラブチームのチャンピオンに輝くのは、どちらのチームなのか。8日の決勝戦も注目だ。
女子ECL準決勝結果
ベルリン・イーストサイド(ドイツ) 3-1 メス(フランス)
シャン・シャオナ 2-3 〇アディーナ・ディアコヌ
〇ニーナ・ミッテルハム 3-2 モンテイロ・ドデアン
〇ブリット・エーラント 3-1 呉佳多
〇シャン・シャオナ 3-0 モンテイロ・ドデアン
リンツ・フロシュベルク(チェコ) 3-2 セントクエンティン(フランス)
〇ソフィア・ポルカノバ 3-2 アンドレア・ドラゴマン
ベルナデッタ・スッチ 0-3 〇ポリーナ・ミハイロワ
〇リュウ・ジャ 3-1 Sarah De Nutte
ソフィア・ポルカノバ 2-3 〇ポリーナ・ミハイロワ
〇マルガリタ・ペソツカ 3-0 アンドレア・ドラゴマン
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