文:ラリーズ編集部
<卓球 2020-2021シーズンヨーロッパチャンピオンズリーグ男子 12月11日~12月18日>
2020-2021シーズン男子ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)は18日、決勝戦を迎えた。ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)とザールブリュッケン(ドイツ)の試合は、ティモ・ボル率いるボルシア・デュッセルドルフが勝利を収めた。
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アントン・ケルベリが大活躍
決勝の第1試合は、ボルシア・デュッセルドルフのティモ・ボル(ドイツ)とザールブリュッケンの尚坤(シャンクン・中国)との対決となった。お互い2ゲームずつを取り合って迎えた最終ゲーム。
この大会では、第5ゲームは6点先取でデュースがない。前日の試合では最終ゲーム1点も奪えずに負けてしまったボルは、この試合では2点連取された時点でタイムアウトを選択し、見事逆転でこのゲームを制した。
写真:ティモ・ボル/提供:ittfworld
第2試合は絶好調のアントン・ケルベリ(スウェーデン)と、世界ランク16位のパトリック・フランチスカ(ドイツ)との対決だ。速いテンポでのプレーで、相手に反撃する隙を与えずにケルベリがフランチスカを倒した。
第3試合、後がないザールブリュッケンはダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)が登場し、クリスチャン・カールソン(スウェーデン)を3-1で下し、なんとか次につないだ。
写真:一矢報いたダルコ・ヨルジッチ/提供:ittfworld
第4試合はアントン・ケルベリと尚坤のカードとなり、フルゲームまでもつれる熱戦を繰り広げる。最終ゲームも5-5と拮抗し、次の1点が勝利を左右するという緊迫した状況となる。最後のポイントは好調のケルベリが奪い、ボルシア・デュッセルドルフが優勝を決めた。
デュッセルドルフは12度目の優勝
今大会振り返ると、アントン・ケルベリは予選から決勝まで、8戦8勝とチームの勝利に大きく貢献した。
試合後、ケルベリは「勝ちたいとは思っていたが、自分でさえ尚坤とパトリック・フランチスカに勝てるとは思っていなかった」とコメント。続けて「素晴らしいトーナメントで、多くの素晴らしいクラブと対戦できて良かった」と述べた。
写真:優勝立役者のアントン・シェルベリ/提供:ittfworld
また、第1試合で劇的勝利を収めたティモ・ボルは「たいへん嬉しい」とコメント。最終ゲーム0-4から追い上げ、最後の1点まで集中力を切らさなかったボルは、最後に「卓球は自信が大事だ」と述べた。
デュッセルドルフはこれまでこの大会で11度の優勝を誇っており、今回で12度目の優勝となった。
ヨーロッパチャンピオンズリーグ男子決勝
ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ) 3-1 FCザールブリュッケン(ドイツ)
〇ティモ・ボル 3-2 尚坤
〇アントン・ケルベリ 3-1 パトリック・フランチスカ
クリスチャン・カールソン 1-3 〇ダルコ・ヨルジッチ
〇アントン・ケルベリ 3-2 尚坤
ヨーロッパチャンピオンズリーグ男子最終順位
1位 ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)
2位 ザールブリュッケン(ドイツ)
3位 UMMC(ロシア)、オレンブルク(ロシア)