【卓球】水谷隼、宿敵に肉薄も敗戦<世界卓球2019> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:グランドファイナルの水谷隼(木下グループ)/撮影:ittfworld

大会報道 【卓球】水谷隼、宿敵に肉薄も敗戦<世界卓球2019>

2019.04.24

文:ラリーズ編集部

<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>

24日、世界選手権の男子シングルス3回戦が行われ、水谷隼(4月度世界ランキング13位・29歳)=木下グループ=が鄭栄植(同22位・27歳)=韓国=に敗れた。

ベンチに1992年バルセロナ五輪銅メダルの金擇洙(キムテクス)氏を据えた鄭が4回戦に駒を進めた。

昨年の世界卓球・団体戦では鄭に敗れている水谷であったが、第1ゲームは4-7から7連続得点。宿敵相手に幸先よく1ゲームを先取した。水谷はYGサーブをうまく使い、台に近い位置をキープしながら第2ゲームも主導権を渡さず。因縁の相手を寄せ付けずにこのゲームも奪った。

第3ゲームから鄭の動きが徐々に良くなる。水谷も積極的な攻撃で応じるが、9-11で1ゲームを奪われた。次のゲームも鄭の積極的な攻撃に苦戦。ゲームカウント2-2に追いつかれた。

粘り強さが持ち味の水谷をもってしても、勢いに乗った鄭の攻撃は返球できない。第5ゲームもあっさりと奪われ、後がなくなった。シングルス1種目にかけている水谷は、ここから執念で食らいつき、勝負の行方を最終ゲームに持ち込んだ。

第7ゲーム、先に5点を迎えた鄭の雄叫びがあがりチェンジコート。強気の鄭に、水谷は守りの展開が多くなってしまう。そのまま逆転の機会は訪れず、フルゲームの接戦の末に敗れた。

水谷の試合後のコメント

水谷は試合後に「2ゲームを先に取り、3ゲーム目もリードしていた。勝てる手応えがあった中での逆転負けは悔しい。3ゲーム目逆転されたことで2-1でリードしているのに0-3でリードされているような気持ちになった。そこで無理してカウンターで攻めてしまったり、逆に攻められるボールを守ったりしてしまったことが敗因。ブロックをしてラリーをしても良かった」と敗因を振り返った。

「もう1試合はしたかった。ベスト16シードなので、最低ベスト16まではと思っていた。ただ、今日の敗戦は次に生きると思ってる。試合が終わったばかりであまり先のことは考えられないが、1試合1試合、東京オリンピックに繋がるようにしたい」と今後については前向きに語った。

試合のスコア

<男子シングルス 3回戦>
水谷隼 3-4 鄭栄植(韓国)
11-7/11-5/9-11/4-11/4-11/11-8/8-11

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