文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・中国オープン 2019年5月28日~6月2日>
2日、中国OPは女子シングルスで準決勝が行われた。昨日、丁寧(5月世界ランキング1位・中国)を破り、勢いに乗る伊藤美誠(同7位・スターツ)は準決勝で王曼イク(同3位・中国)と対戦した。20歳の王曼イクは中国女子卓球界で次世代のエースと期待される若手の有望株で、伊藤とジュニア時代から競い合って来た同年代のライバルである。
第1ゲーム、伊藤は立ち上がりから王曼イクのサービスに苦しみ、6-10とゲームポイントを握られる。しかし、そこから追い上げ9-10とすると王曼イク側がタイムアウト。中国側の第1ゲームからタイムアウトをとる徹底ぶりから、伊藤への警戒度合が伝わってくる。伊藤はタイムアウト明けに得点し10-10まで追いつくも、このゲームを10-12で落としてしまう。
第2ゲームもデュースで落とし、迎えた第3ゲーム。伊藤は台を広角に使った攻めで王曼イクを左右に揺さぶり、11-5で1ゲームを返すが反撃もここまで。不運なネットインもあり、第4、5ゲームを落とした伊藤は1-4で王曼イクに敗れた。
伊藤は準決勝で敗れはしたものの、1回戦で王藝迪(同44位)、準々決勝で世界ランク1位の丁寧と2人の中国人選手を破り価値あるベスト4となった。決勝は陳夢(同2位)と王曼イクの中国勢の対戦に決まった。
中国OP6日目 女子シングルス準決勝結果
伊藤美誠 1-4 ○王曼イク(中国)
10-12/10-12/11-5/7-11/6-11
○陳夢(中国) 4-1 朱雨玲(中国)
18-16/5-11/11-8/11-6/11-9