本戦スタート 早田ひならが3回戦進出<卓球・ポーランドオープン> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ドイツオープンでの早田ひな(日本生命)/提供:ittfworld

大会報道 本戦スタート 早田ひならが3回戦進出<卓球・ポーランドオープン>

2019.10.19

文:ラリーズ編集部

<ITTFチャレンジ・ポーランドオープン 2019年10月16日~10月20日>

16日に開幕したITTFチャレンジ・ポーランドオープンが大会3日目を迎えた。大会3日目は、21歳以下の男女シングルス(以下U21男女シングルス)の準々決勝から決勝まで、男女シングルス本戦1,2回戦と男女ダブルス1回戦が行われた。

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U21男女シングルス 3日目の活躍


写真:ポーランドオープンでの曽根翔(愛工大名電)/提供:ittfworld

U21男子シングルスは準々決勝から決勝の3試合が行われた。日本選手は惜しくもベスト16で姿を消してしまったが、ここでは優勝した選手について紹介する。


写真:向鵬(中国)/提供:ittfworld

U21男子シングルスを制したのは、向鵬(シャンパン・10月世界ランキング302位・中国)だ。

向鵬は2018年の世界ジュニアで戸上隼輔(野田学園高校)を破るなど、中国の次世代を担う期待の新鋭である。今大会も準決勝までは全て3-0と圧倒的な強さで勝ち上がってきた。決勝もフランスのBERTRAND Irvinを3-1で下し、U21男子シングルスを制した。

体格の良さを生かした強力なドライブを放つ向鵬はまだ16歳。今後も日本人選手の前に立ちはだかるライバルとなるだろう。

一方U21女子シングルス、準々決勝から出場した塩見真希(ミキハウス)はスペインの選手に3-1で勝利し、準決勝に進出。準決勝では中国の斉菲(チーフェイ)に1-3で惜しくも敗戦。2つのデュースを取り切れなかったことが響いた。

決勝は中国選手同士の対戦となり中国の蒯曼(クワイマン)が斉菲を3-0で破り優勝を果たした。

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男女シングルス・ダブルス 日本選手が本戦に登場


写真:ドイツOPの早田ひな(日本生命)/提供:ittfworld

3日目から本戦がスタート男女シングルスともに1,2回戦が行われた。

男子からは田中佑汰(愛知工業大学)、曽根翔、篠塚大登、横谷晟、谷垣佑真(ともに愛工大名電)の計5選手が登場した。谷垣は1回戦で林兆恒(リンチャンフン・中国香港)に2-4で敗戦したが、他4選手は1回戦を突破し2回戦に挑んだ。

田中は2018年世界ジュニア王者の徐海東(シュハイドン・中国)と競り合うも1-4で敗れた。一方、篠塚はシンガポール選手に4-2で勝ち切り、3回戦で徐海東と対決する。曽根は韓国選手に4-0で危なげなく勝利し、横谷もベルギー選手に4-3で辛勝し3回戦進出を決めた。

女子からは早田ひな(日本生命)、芝田沙季(ミキハウス)、橋本帆乃香(ミキハウス)、大藤沙月(ミキハウスJSC)、塩見の計5選手が登場。

今大会第2シードの芝田はノルウェー選手に3-4でまさかの初戦敗退。U21でベスト4に入った塩見は1回戦を突破するも2回戦で韓国選手に敗れ上位進出は果たせなかった。

一方第3シードの早田は1回戦でスペイン選手、2回戦でイタリア選手を4-0で退け、危なげなく3回戦進出を決めた。橋本、大藤も3回戦進出を決めている。

また、男女ダブルスの本戦1回戦が行われた。

男子ダブルスは愛工大名電でもペアを組む篠塚/曽根ペアが登場。相手は丹羽孝希を毎度苦しめているディヤス擁するポーランドペアだ。フルゲームまでもつれる激戦を繰り広げた名電ペアだったが惜しくも2-3で敗れ、悔しい敗戦となった。

女子ダブルスは第1シードの大藤/芝田ペアとパラグアイオープン女子ダブルス優勝の橋本/塩見ペアが登場した。大藤/芝田ペアは初戦で韓国ペアと対戦。フルゲームとなるも逃げきった。橋本/塩見ペアもフランスペアを3-0で完勝し2回戦へ進んだ。

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男子試合・組み合わせと見どころ


写真:ドイツオープンの田中佑汰/提供:ittfworld

男子シングルス

篠塚大登 – 徐海東(中国)
曽根翔 – ティアゴ・モンテイロ(ブラジル)
横谷晟 –  徐瑛彬(シュインビン・中国)

4日目は男子シングルスに3選手が登場する。そのうち2選手が中国の徐海東、徐瑛彬と当たる組み合わせに。

2018年の世界ジュニアでは、徐海東はシングルス決勝で、徐瑛彬は団体の決勝で共に宇田幸矢を破っており、実力は十分。日本選手がどのような戦いを繰り広げるのかに必見だ。

女子試合・組み合わせと見どころ


写真:ドイツオープンの芝田沙季/提供:ittfworld

女子シングルス

大藤沙月 – 張薔(ジャンチャン・中国)
早田ひな – レイチェル・モレ(スイス)
橋本帆乃香 – 申裕斌(シェンユービン・韓国)

女子ダブルス

橋本帆乃香/塩見真希 – ステファニー・ロエウイリーテ/オードリー・ザリフ(フランス)
大藤沙月/芝田沙季 –  LEE Eunhye /申裕斌(韓国)

シングルスからは3選手、ダブルス2ペア登場する。3回戦を順当に突破すると大藤と早田は準々決勝で激突する組み合わせに。大藤は1回戦に続きまたも中国選手との対決となる。ここで再び中国越えを果たし上位進出なるかに注目したい。

ダブルスは準々決勝、準決勝が行われる。第1シードの大藤/芝田ペアとパラグアイオープン優勝ペアの橋本/塩見ペアが貫録を見せて上位進出を果たすのか期待が高まる。

ポーランドオープン4日目も日本人選手の活躍に目が離せない。

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