文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアープラチナ・ドイツオープン 2020年1月28日~2月2日>
ドイツオープン大会4日目の女子ダブルス準決勝で石川佳純(全農)/平野美宇(日本生命)が、中国の丁寧(ディンニン)/孫穎莎(スンイーシャ)を下し、決勝へ駒を進めた。
東京五輪代表の“かすみう”ペアが中国の牙城崩す
写真:決勝進出で歓喜の抱擁 石川佳純・平野美宇/提供:ittfworld
世界ランク2位の19歳・孫穎莎と同7位の29歳・丁寧の中国ペア。対するは、東京五輪代表に選出された同11位の19歳・平野と同9位・26歳の石川だ。伊藤美誠(スターツ)らと同じく2000年生まれの19歳右腕と、20代後半のサウスポーが組んだダブルス同士の対決となった。
五輪の団体戦でもダブルス起用が予想される石川/平野の“かすみう”ペアにとって、中国ペアの牙城を崩し弾みをつけたい1戦。第1ゲームを中国ペアに奪われ、日本ペアが追いかける展開となった。
第2ゲームもリードする中国ペアを日本ペアが追いかける展開が続く。平野のサービスエースや、石川と平野の息の合ったラリーで終盤に8-8と追いつき、そのまま11-8で第2ゲームを奪取した。
第3ゲームは台上の細かなプレーで中国に先手を取らせず、日本ペアが序盤からリードを広げ、第3ゲームも奪い、勝利に王手をかけた。
フルゲームに持ち込まれたくない日本ペアは、勝負の第4ゲームも抜群のコンビネーションでラリーを展開し、リードを奪う。10-10のデュースにもつれるが、石川のバックフリックが決まりマッチポイント。最後は平野のドライブに対して孫穎莎がオーバーミスし、勝負あり。
勝利の瞬間、歓喜の抱擁を見せた“かすみう”ペアが、嬉しい決勝進出を決めた。決勝戦では同じく中国の陳夢(チェンムン)/王曼昱(ワンマンユ)ペアと対戦する。
2戦連続中国の壁を越え、来る東京五輪に向け大きな一歩を踏み出せるか注目の一戦だ。
詳細スコア
写真:日本ペアに苦杯を喫した丁寧(写真手前)・孫穎莎/提供:ittfworld
〇石川佳純/平野美宇 3-1 丁寧/孫穎莎(中国)
10-12/11-8/11-7/12-10