カルデラノ殊勲の2勝 オクセンハウゼンが昨季のリベンジ<卓球 ブンデスリーガ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)/提供:ittworld

大会報道 カルデラノ殊勲の2勝 オクセンハウゼンが昨季のリベンジ<卓球 ブンデスリーガ>

2020.09.24

文:ラリーズ編集部

所属選手の新型コロナウイルス感染により延期されていた、2020-2021シーズンのドイツ・ブンデスリーガ第1節、ザールブリュッケンvsオクセンハウゼンの試合が20日に行われ、オクセンハウゼンがマッチカウント3-1で勝利した。

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安定感を見せつけたカルデラノ

昨シーズンのブンデスリーガプレーオフ決勝と同カードとなった同試合。プレーオフ決勝では、ザールブリュッケンが3-1で勝利したが、この試合ではオクセンハウゼンがリベンジを果たす結果となった。


写真:ウーゴ・カルデラノ/提供:ittfworld

第1試合は、オクセンハウゼンからはウーゴ・カルデラノ(ブラジル)、ザールブリュッケンからはダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)が出場した。

序盤はカルデラノが世界ランキング6位の実力を遺憾なく発揮し、第1ゲームは9-2までリードを広げるなど、あっという間に2ゲームを連取。しかし、第3ゲームはヨルジッチが固いブロックでカルデラノの攻撃を上手く防ぎ、第3ゲームはヨルジッチが11-4で奪取。

このままヨルジッチが勢いに乗るかと思われたが、第4ゲームはカルデラノが再び優勢に。最後はヨルジッチの横入れドライブを、フォアサイドをエグるカウンターで沈めて勝利。オクセンハウゼンに良い流れをもたらした。

元中国代表がアメリカの新星を撃破

第2試合は、オクセンハウゼンからはカナック・ジャー(アメリカ)、ザールブリュッケンからは尚坤(シャンクン・中国)が出場した。


写真:元中国代表の尚坤(シャンクン)/提供:ittfworld

トップのカルデラノの勝利に続きたいジャーだったが、ゲーム序盤は元中国代表の実力者、尚坤の両ハンドに苦しめられる。2ゲームを連取され、第3ゲームはなんとか取り返したものの、最後まで尚坤の強烈なドライブ連打を攻略できず、この試合は3-1で尚坤が勝利し、マッチカウントは1-1となった。

ゴジが値千金の一勝

第3試合は、オクセンハウゼンからはシモン・ゴジ(フランス)、ザールブリュッケンからはパトリック・フランチスカ(ドイツ)が出場した。

ヨーロッパを代表する選手同士の対決となったこの試合は、序盤から激しいラリー戦が繰り広げられたが、要所要所でフランチスカが得点を重ね、先に2ゲームを先取する。しかしゴジは焦らず冷静に、得意のラリー戦に持ち込み、徐々にペースを掴んでいく。第3、第4ゲームを連取し、迎えた最終第5ゲームは8-7までもつれる接戦に。


写真:シモン・ゴジ/提供:ittfworld

ここでゴジはフランチスカのサーブを逆チキータでレシーブするという大胆な作戦に出る。しかし、この作戦がハマり、甘くなったフランチスカの3球目をすかさずゴジがカウンタードライブ。そのまま得点を重ね第5ゲームを奪取し、冷静かつ大胆なプレーを見せたゴジが、値千金の逆転勝利を挙げた。

カルデラノが大熱戦を制す

第4試合は、オクセンハウゼンからはカルデラノ、ザールブリュッケンからは尚坤が出場した。


写真:ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)/提供:ittfworld

序盤は得意の両ハンドを武器に尚坤がカルデラノを翻弄。対するカルデラノは持ち前のフィジカルを活かして第1、第2ゲームともデュースまで持ち込むが、あと一歩及ばず、尚坤が2ゲームを連取。第3ゲームも尚坤が9-5までリードを広げ、万事休すかと思われたが、そこからカルデラノは開き直ったかのような怒涛の攻めを見せる。

デュースまでもつれ込んだものの、なんとか第3ゲームを奪取し、さらにその勢いのまま第4ゲームもカルデラノが取る。そして、運命の最終第5ゲーム。序盤からベテランの意地を見せる尚坤が8-5までリードを広げるが、勢いに乗ったカルデラノは止まらない。再びデュースまで粘り、最後はバック対バックのラリー戦を制して12-10で勝利。大車輪の活躍で、チームに勝利をもたらした。

2020-2021 ドイツ・ブンデスリーガ第1節 結果

〇オクセンハウゼン 3-1 ザールブリュッケン

〇ウーゴ・カルデラノ 3-1 ダルコ・ヨルジッチ
カナック・ジャー 1-3 〇尚坤
〇シモン・ゴジ 3-2 パトリック・フランチスカ
〇ウーゴ・カルデラノ 3-2 尚坤

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