文:ラリーズ編集部
<WTTスターコンテンダードーハ 3月5日~13日 カタール・ドーハ>
10日、卓球の新国際大会WTTのスターコンテンダードーハの女子シングルス3回戦で、平野美宇(日本生命)が申裕斌(シンユビン・韓国)にゲームカウント1-3で敗れた。
平野美宇vs申裕斌
16歳にして東京五輪代表に選出されている申裕斌は、今大会の1回戦で木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)を倒して勝ち上がってきた実力者だ。加えて、平野はWTTコンテンダードーハではベスト16で敗退しており、前回大会の成績を越えられるかが注目された。
写真:平野美宇/提供:ittfworld
平野は序盤から攻撃を仕掛けてリズムに乗りたいところだったが、第1ゲームは平野が波に乗り切れず、逆に申裕斌が攻める展開でゲームは進み、11-4で申裕斌が第1ゲームを奪取。
第2ゲーム序盤、平野は得意の巻き込みサーブからフォアで攻める展開で積極的なプレーを見せる。しかし、申裕斌も安定感のあるバックハンドを中心にゲームを組み立て、ゲームはデュースにもつれる。第3ゲームへ勢いづけるためにも、何としてでもこのゲームは取りたい平野だったが、11-13で申裕斌に競り負けてしまう。
写真:申裕斌(シンユビン・韓国)/提供:ittfworld
後がなくなった平野は、第3ゲームも序盤から積極的な攻めを見せる。すると、申裕斌にもミスが目立ち始め、平野がどんどんポイントを重ねていく。巻き込みサーブからの展開が上手くハマり、申裕斌を圧倒し、11-4と次のゲームに望みを繋ぐ。
第4ゲームも、第3ゲームの勢いのまま進めたい平野。このゲームは申裕斌が気持ちを切り替えて、平野の戦術に対応してきたため、決定打を打ち込む展開が少なくなる。すると、第2ゲームまでの流れに逆戻りした展開となり、ペースは再び申裕斌へ。
平野もなんとか粘るも、逆転の糸口を掴めないままゲームは進み、11-7で申裕斌が勝利。平野はゲームカウント1-3で敗れ、WTTコンテンダードーハの成績を越えることはできなかった。
女子シングルス3回戦 結果
写真:申裕斌(シンユビン)/提供:ittfworld
平野美宇 1-3 申裕斌〇
4-11/11-13/11-4/7-11