元世界16位が5度目の挑戦で念願の初優勝<卓球・デュッセルドルフマスターズ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:オマー・アサール/提供:ittfworld

大会報道 元世界16位が5度目の挑戦で念願の初優勝<卓球・デュッセルドルフマスターズ>

2021.05.05

文:ラリーズ編集部

<卓球 デュッセルドルフ・マスターズ第4戦 2021年5月2日>

デュッセルドルフ・マスターズ2021の第4戦が2日に行われ、2019年アフリカカップ男子シングルス王者のオマー・アサール(エジプト)が優勝を果たした。

>>ブンデス1部所属の18歳が初優勝<卓球・デュッセルドルフマスターズ>

デュッセルドルフマスターズ2021とは

デュッセルドルフマスターズは、ドイツ卓球連盟の支援のもと、ブンデスリーガの強豪、ボルシア・デュッセルドルフが主催しているシングルスの大会。試合方式が毎回異なり、今回は参加選手全員によるトーナメント戦で試合が行われた。

また、デュッセルドルフマスターズは毎試合参加選手が異なるのも大きな特徴。第4戦にはドイツ・ブンデスリーガのクラブに所属する選手に加えて、シード枠として、第2戦王者のドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)、カナック・ジャー(アメリカ)、オマー・アサール、邱党(キュウダン・ドイツ)が参戦した。

快進撃の若手をアサールが撃破

アサールは29歳のエジプト人選手。最高世界ランキングは16位で、アフリカ勢としてはクアドリ・アルナ(ナイジェリア)に次いで、有名な選手だ。デュセルドルフマスターズでは過去4度決勝に進出するも、いずれもあと一歩のところで優勝を逃していた。


写真:オマー・アサール/提供:ittfworld

一方、アサールの決勝の相手であるCedric MEISSNER(ドイツ)は、準々決勝でジャー、準決勝で邱党をそれぞれ撃破し、決勝に進出してきた20歳の若手選手。第3戦に続いての決勝進出で、初優勝を狙ったが、決勝ではアサールがベテランらしい落ち着いたプレーでCedric MEISSNERを撃破した。

試合後アサールは「今回勝利できて、とてもいい気分だよ。今週は入念に練習をして、トーナメントにもとても楽観的な気持ちで臨めた。今日は非常に素晴らしい3人の選手との試合だったが、僕は自分に自信があった。」と語った。


写真:Cedric MEISSNER/提供:ittfworld

一方敗れたMEISSNERは「オマーに対して十分な力が発揮できなかったことは残念だが、大会はまだあと数回残っている。オマーは優勝に値する素晴らしい選手だ」と、決勝での戦いを振り返りつつ、アサールの優勝を称えた。

デュッセルドルフマスターズ第4戦結果

決勝戦

〇オマー・アサール 3-1 Cedric MEISSNER
10-12/11-5/11-3/11-9

準決勝

〇Cedric MEISSNER 3-1 邱党(キュウダン・ドイツ)
11-9/11-6/5-11/11-9

〇オマー・アサール 3-1 カイ・ストンパー(ドイツ)
11-5/11-13/12-10/11-7

準々決勝

〇邱党 3-0 Kirill FADEEV(ドイツ)
11-4/11-6/11-5

〇Cedric Meissner 3-0 カナック・ジャー(アメリカ)
12-10/11-8/11-7

〇オマー・アサール 3-1 Benno OEHME(ドイツ)
4-11/11-4/11-5/11-8

〇カイ・ストンパー 3-2 ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
11-6/12-10/7-11/9-11/11-8

元ブンデスリーガー・森薗政崇インタビュー


写真:森薗政崇(BOBSON)/撮影:伊藤圭

>>森薗政崇流“高校卓球恩返しプロジェクト”始動 「居ても立ってもいられなかった」

>>第1話 「恐怖のオヤジ」1日7時間の練習…森薗政崇「俺は卓球マシーンか!」

>>第2話 森薗政崇、エース水谷との激闘で挙げた64年ぶりの快挙 そして「ゾーン体験」

>>第3話 2年前のトラウマを超えて。卓球森薗・大島ペア、「卓球の閃き」とは