文:ラリーズ編集部
<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>
25日、東京五輪の卓球競技は二日目を迎え、混合ダブルスの準決勝までと男女シングルスの2回戦が実施。日本からは水谷隼(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)が混合ダブルスで決勝進出を決めた。
激戦を制して決勝進出
水谷/伊藤ペアは、午前中に準々決勝、夜に準決勝に挑んだ。準々決勝のパトリック・フランチスカ/ペトラリッサ・ゾルヤ(ドイツ)ペアとの試合では、何度もマッチポイントを握られる展開になりながらも、一点ずつポイントを積み上げ、大逆転で勝利をもぎ取った。
写真:水谷隼(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)/提供:ITTF
準決勝の林昀儒/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)ペアとの試合では、互いに一歩も譲らない白熱のラリー戦が展開された。一進一退の攻防が続くが、最後は伊藤が強烈なカウンターを決めて、ゲームカウント4-1で勝利。中国ペアの待つ決勝に駒を進めた。
ヨーロッパ、アジアの実力者も3回戦へ
写真:林兆恒(リンチャンフン・中国香港)/提供:ITTF
男子シングルスでは、張本智和(木下グループ)に勝利経験のあるサティアン・グナナセカラン(インド)を、世界ランキング95位の林兆恒(リンチャンフン・中国香港)が撃破。その他にも、アントン・ケルベリ(スウェーデン)や荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)が3回戦に駒を進めた。
写真:于梦雨(ユモンユ)/提供:ITTF
女子シングルスでは、Tリーグでも活躍する于梦雨(ユモンユ・シンガポール)がシャオ・ジエニー(ポルトガル)にゲームカウント4-0のストレート勝利を収めた。ヨーロッパ勢ではシャオ・マリア(スペイン)、混合ダブルスベスト4の袁佳楠(ユアンジャナン・フランス)も3回戦進出を決めた。
26日見どころ
26日は、混合ダブルスの決勝が行われる。
写真:許昕(シュシン・写真左)と劉詩雯(リュウスーウェン)/提供:ITTF
水谷/伊藤ペアが金メダルをかけて戦う相手は、中国の許昕(シュシン)/劉詩雯(リュウスーウェン)ペア。これまで国際大会で何度も対戦してきた相手ではあるが、戦績では中国ペアに分がある。今大会も第1シードとして、危なげない試合運びを見せて、ここまで勝ち上がってきた。金メダルを狙う水谷/伊藤ペアにとっては、最後にして最大の壁となるだろう。
また、26日には男女シングルスの3回戦も行われ、シードを獲得していた張本智和、石川佳純(全農)がいよいよ登場する。
写真:張本智和(木下グループ)/提供:千葉 格/アフロ
張本の初戦の相手は、林兆恒。過去2度対戦して戦績は1勝1敗と、張本にとっては初戦から難敵を迎えることとなった。目標とする金メダル獲得のためにも重要な初戦。勝利を挙げて、明日以降の試合に弾みをつけられるか。
写真:石川佳純(全農)/提供:ITTF
石川は、オラワン・パラナン(タイ)を初戦に迎える。前回のリオ五輪ではシングルス初戦敗退を喫しただけに、石川が今大会に懸ける思いはかなりのもの。自国開催の五輪で悲願の金メダル獲得のために、最初の壁を越えられるか。
26日 日本選手試合予定
15:30~ 女子シングルス3回戦
石川佳純 – オラワン・パラナン(タイ)
16:30~ 男子シングルス3回戦
張本智和 – 林兆恒
21:00~ 混合ダブルス決勝
水谷隼/伊藤美誠 – 許昕/劉詩雯(中国)
水谷隼インタビュー
写真:水谷隼(木下グループ)/撮影:伊藤圭
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>>第2話 「金メダルの可能性は20%」伊藤美誠との“最強ペア”で描く水谷隼のゲームプラン