【五輪卓球】女子は銀メダル以上確定 男子は2大会連続の決勝進出なるか<団体戦見どころ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和(木下グループ)/提供:ITTF

大会報道 【五輪卓球】女子は銀メダル以上確定 男子は2大会連続の決勝進出なるか<団体戦見どころ>

2021.08.04

文:ラリーズ編集部

<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>

3日、東京五輪の卓球競技では男子団体の準々決勝と女子団体の準決勝までが行われた。男子日本代表がスウェーデンに3-1で勝利し準決勝へ、女子日本代表は中国香港代表相手に3-0のストレートで勝利して、決勝進出を決めた。

男子は大黒柱の敗戦も若きエースが躍動


写真:丹羽孝希・張本智和ペア/提供:ITTF

3日の最初に行われた男子準々決勝に日本が登場。トップのダブルスでは、先日のオーストラリア戦とは変わって、丹羽孝希(スヴェンソン)と張本智和(木下グループ)がペアを組み挑んだ。序盤は動きに迷いがありながらも2ゲーム連取、1ゲームを返されるが戦術の固まった日本ペアが得点を重ね、3-1で勝利した。


写真:張本智和(木下グループ)/提供:ITTF

2番で2点起用となった水谷隼(木下グループ)が登場。スウェーデンのエース、マティアス・ファルクの表ソフトの変化に終始苦しみ黒星。3番手の張本が、ブンデスリーガでも好成績を収めているアントン・ケルベリ(スウェーデン)との接戦を3-1で制すと、4番の丹羽に託された。


写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/提供:ITTF

4番の丹羽が、水谷を破ったマティアス・ファルクと対戦。水谷とは変わって、ファルクの球に終始対応した丹羽が3-0のストレート勝ちを収め、チームを準決勝へと導いた。2人の若きエースがそれぞれ単複で取る活躍を見せた。

女子は一本も落とさない完璧な勝ち上がり


写真:石川佳純・平野美宇ペア/提供:ITTF

3日の最終試合である女子準決勝に日本チームが登場、難敵である中国香港との対決となった。トップのダブルスで石川佳純(全農)/平野美宇(日本生命)ペアが、李皓晴(リホチン)/蘇慧音(スーワイヤムミニー)ペアに終始ラリーでリードし、3-0のストレートで勝利した。


写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ITTF

2番の伊藤美誠(スターツ)が、香港のエース・杜凱琹(ドゥホイカン)相手に1ゲームを奪われるも、後半はラリーの主導権を渡さず3-1で勝利。シングルス銅メダリストの意地を見せた。


写真:平野美宇(日本生命)/提供:ITTF

続く3番の平野が、ラリーの強い李皓晴に対して前陣での高速両ハンドで得点を重ね、3-0のストレートで勝利し、チームの決勝進出が決定した。ここまでダブルスは1ゲームも落とさない完璧な勝ち上がり、平野も毎試合で単複の2本取りを決めている。

海外勢の活躍


写真:ティモ・ボル(ドイツ)/提供:ITTF

男子準々決勝ではドイツ代表と台湾代表が対戦。ドイツの皇帝、ティモ・ボルの単複での活躍と台湾の天才、林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)のシングルス2点取りで2-2に。最後はドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)が勝利してドイツが準決勝に進出した。


写真:孫穎莎(スンイーシャ・中国)/提供:ITTF

女子準々決勝では、シングルスメダリスト2人を有する中国代表がシンガポール代表に3-0、ドイツ代表が強敵である韓国代表に勝利して準決勝に進出した。

4日の見どころ


写真:水谷隼(木下グループ)/提供:ITTF

4日の最終試合に男子日本代表が登場する。相手は宿敵であるドイツ代表だ。日本代表はこの準決勝で勝つと、リオ大会に続く2大会連続の銀メダル以上が確定する。ダブルスとシングルス2点起用を柔軟に組み合わせることができる日本がどのような采配をするのか。


写真:ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)/提供:ITTF

相手のドイツ代表もここまで安定して勝利を収めている。特に、シングルスで銅メダルを獲得しているドミトリ・オフチャロフが団体でもその強さを遺憾なく発揮している。オフチャロフに加え、ベテランのティモ・ボルと若手のパトリック・フランチスカという隙のない布陣で日本の前に立ちはだかる。見逃せない一戦だ。


写真:許昕(シュシン・中国)/提供:ITTF

そのほか、男女団体の準決勝にはそれぞれ中国代表が登場する。男子は韓国代表と、女子はドイツ代表との試合に臨む。決勝進出をかけたこちらの試合にも注目だ。

3日 日本代表結果

男子団体準々決勝 日本 3-1 スウェーデン

〇丹羽孝希/張本智和 3-1 クリスティアン・カールソン/アントン・ケルベリ
11-8/13-11/8-11/11-9

水谷隼 1-3 〇マティアス・ファルク
3-11/9-11/12-10/8-11

〇張本智和 3-1 アントン・ケルベリ
10-12/11-9/11-9/12-10

〇丹羽孝希 3-0 マティアス・ファルク
12-10/11-5/11-6

女子団体準決勝 日本 3-0 中国香港

〇石川佳純/平野美宇 3-0 李皓晴/蘇慧音
11-7/11-2/11-8

〇伊藤美誠 3-1 杜凱琹
11-9/9-11/11-1/11-7

〇平野美宇 3-0 李皓晴
12-10/11-7/11-3

4日 日本代表試合予定

19:30~ 男子団体準決勝

日本 – ドイツ

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