文:ラリーズ編集部
<アジア選手権2021 日時:9月28日~10月5日 場所:カタール・ドーハ>
3日、アジア選手権は6日目を迎え、男子シングルス、男子ダブルスで日本勢が勝ち上がった。
木造勇人が強さ見せる
男子シングルスでは、3回戦からハイレベルな戦いが続いた。その中で目立ったのは木造勇人(愛知工業大学)だ。
写真:木造勇人/撮影:ラリーズ編集部
木造は3回戦で陳建安(チャイニーズタイペイ)に3-0で勝利。アジア選手権男子団体で木造は陳建安に敗れており、そのまま団体も敗戦。悔しい思いをシングルスにぶつけ、見事リベンジを果たした。続く4回戦では、2019年世界選手権シングルス3位の安宰賢(アンジェヒョン・韓国)を3-2で退けた。
木造は、準々決勝では40歳・荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ) に苦杯をなめたものの、“天才左腕”と呼ばれてきたその力を国際舞台でも見せつけた。
また、吉村和弘(岡山リベッツ)も3回戦で林鐘勲(イムジョンフン・韓国)、4回戦でサティアン・グナナセカラン(インド)と実力者を退けたが、準々決勝で張禹珍(ジャンウジン・韓国)に敗れ、4強入りとはならかった。
写真:戸上隼輔(明治大学)/提供:新華社/アフロ
ベスト8の壁を突破したのは戸上隼輔(明治大学)だ。篠塚大登(愛工大名電高)との日本人対決を制し、男子シングルス日本勢で唯一勝ち残った。
大会6日目の日本男子の結果は以下の通り。
男子ダブルス(大会6日目)
準々決勝
〇宇田幸矢/戸上隼輔 3-1 林兆恒/呉栢男(中国香港)
男子シングルス(大会6日目)
3回戦
〇吉村和弘 3-2 林鐘勲(イムジョンフン・韓国)
〇木造勇人 3-1 陳建安(チャイニーズタイペイ)
〇篠塚大登 3-0 CHEW Zhe Yu Clarence(シンガポール)
〇戸上隼輔 3-2 SHETTY Sanil(インド)
4回戦
〇吉村和弘 3-1 サティアン・グナナセカラン(インド)
〇木造勇人 3-2 安宰賢(アンジェヒョン・韓国)
〇篠塚大登 3-0 キリル・ゲラシメンコ(カザフスタン)
〇戸上隼輔 3-0 FENG Yi-Hsin(チャイニーズタイペイ)
準々決勝
吉村和弘 0-3 張禹珍(ジャンウジン・韓国)〇
木造勇人 0-3 荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ) 〇
〇戸上隼輔 3-2 篠塚大登
戸上/宇田が準決勝に臨む
大会6日目の4日は、男子ダブルス準決勝に宇田幸矢(明治大学)/戸上ペアが登場する。相手はインドのエースダブルスではあるが、持ち前の快速プレーで決勝へ勝ち上がれるか注目だ。勝利すれば同日に決勝が行われる。
写真:戸上隼輔(明治大)/早田ひな(日本生命)ペア/提供:新華社/アフロ
また、戸上は混合ダブルス決勝にも早田ひな(日本生命)とともに勝ち進んでおり、韓国の張禹珍(ジャンウジン)/田志希(チョンジヒ)ペアと対戦する。WTTスターコンテンダードーハに続き、2大会連続優勝を勝ち取れるか注目の1戦となる。
なお、男子シングルス準決勝は大会最終日の5日に行われる。
男子ダブルス(大会7日目)
準決勝
宇田幸矢/戸上隼輔 – カマル・アチャンタ/サティアン・グナナセカラン(インド)
混合ダブルス(大会7日目)
戸上隼輔/早田ひな – 張禹珍(ジャンウジン)/田志希(チョンジヒ・韓国)
木造勇人インタビュー(2019年9月公開)
写真:木造勇人/撮影:伊藤圭
>>“張本のパートナー”から脱却へ 新星・木造勇人、Tリーグで覚醒なるか