スロベニアのエース・ヨルジッチが初優勝 世界卓球準V下す<卓球・ヨーロッパトップ16> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)/提供:ETTU

大会報道 スロベニアのエース・ヨルジッチが初優勝 世界卓球準V下す<卓球・ヨーロッパトップ16>

2022.02.28

文:ラリーズ編集部

<卓球・ヨーロッパTOP16 場所:モントルー>

27日、ヨーロッパトップ16の決勝がフランスのモントルーで行われ、男子シングルスでダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)、女子シングルスでハン・イン(ドイツ)がそれぞれ初優勝を果たした。

逆転で悲願の初優勝

男子シングルス決勝には、東京五輪スロベニア代表のダルコ・ヨルジッチと、2021年世界選手権準優勝のトルルス・モーレゴード(スウェーデン)が登場。準決勝でヨルジッチはパトリック・フランチスカ(ドイツ)、モーレゴードはティモ・ボル(ドイツ)をそれぞれ破って、決勝に勝ち上がってきた。


写真:ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)/提供:ETTU

2020年大会以来、2度目の決勝進出で初宇優勝を狙うヨルジッチだったが、決勝初進出のモーレゴードに先に3ゲームを奪われ、ゲームカウント3-1と苦しい展開となる。しかし、そこから怒涛の攻撃を見せて、見事に逆転。ゲームカウント4-3の激闘を制し、ヨルジッチがスロベニア人として初のヨーロッパトップ16王者となった。

また試合後、ヨルジッチは「彼のサーブとレシーブに惑わされて、最初は上手くゲームに入れなかった。何とかしてフォアハンドを深く送って相手を押し込むまで、たくさんもがいたよ」と劇的な逆転劇を振り返った。

男子シングルス結果


写真:トルルス・モーレゴード(スウェーデン)/提供:ETTU

優勝:ダルコ・ヨルジッチ
準優勝:トルルス・モーレゴード
3位:ティモ・ボル(ドイツ)、パトリック・フランチスカ(ドイツ)

>>ダルコ・ヨルジッチの使用用具・大会成績・プロフィール

2度目の出場で初優勝

女子シングルス決勝には、Tリーグトップ名古屋でも活躍するハン・インと、9度目の出場で初の決勝進出を果たしたポリーナ・ミハイロワ(ロシア)が登場。準決勝でハンはパベルナデッタ・スッチ(ルーマニア)、ミハイロワはソフィア・ポルカノヴァ(オーストリア)をそれぞれ破って、決勝に勝ち上がってきた。


写真:ハン・イン(ドイツ)/提供:ETTU

奇しくもカットマン同士の対戦となり促進ルールの適用も予想されたこの試合だが、試合を通して両選手とも積極的な攻撃をしかけるアグレッシブな展開に。接戦になるも、要所で上回ったハンが2度のデュースも乗り越え、ゲームカウント4-0で勝利。リュウ・ジャ(オーストリア)の記録を更新し、大会史上最年長優勝者となった。

また、試合後ハンは「勝利を掴み取るのは決して容易ではなかった。私は、決勝までの3試合それぞれで精神的に辛かった。だから、私は非常に我慢強くあらなければいけなかったが、勝ちを意識して焦って何度もミスを繰り返してしまった」と、優勝までの苦しかった過程を振り返った。

女子シングルス結果


写真:ポリーナ・ミハイロワ(ロシア)/提供:ETTU

優勝:ハン・イン
準優勝:ポリーナ・ミハイロワ
3位:ベルナデッタ・スッチ(ルーマニア)、ソフィア・ポルカノヴァ(オーストリア)

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