張本智和/早田ひながベスト4 石川佳純、張本智和は単ベスト16進出<卓球・シンガポールスマッシュ2023> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 張本智和/早田ひながベスト4 石川佳純、張本智和は単ベスト16進出<卓球・シンガポールスマッシュ2023>

2023.03.15

文:ラリーズ編集部

<卓球・シンガポールスマッシュ2023 日時:3月7日~19日 場所:シンガポール>

14日、WTTの最高峰の戦いであるシンガポールスマッシュ2023は大会7日目を迎え、男女シングルスと男女ダブルスで2回戦、混合ダブルスで準々決勝が行われた。

張本が逆転勝利でベスト16入り


写真:張本智和(IMG)/撮影:ラリーズ編集部

男子シングルス2回戦に登場した張本智和(IMG)はキャン・アキュズ(フランス)と対戦。第1ゲームをアキュズが取ると、続いて第2ゲームもアキュズが奪い、張本は後がなくなる。


写真:キャン・アキュズ(フランス)/撮影:ラリーズ編集部

しかし、第3ゲームから張本がバックハンドを軸に得点を重ねると、2ゲームを連取して最終ゲームに突入。大きくリードを広げた張本が、最後は強気のフリックで試合を締めくくった。

張本は窮地に追い込まれながらも、逆転勝利でベスト16入りを果たした。


写真:宇田幸矢(明治大)/撮影:ラリーズ編集部

一方、同じく2回戦に出場の宇田幸矢(明治大)はウーゴ・カルデラノ(ブラジル)と対戦した。第1ゲームは互いに譲らない攻防を繰り広げ、カルデラノが先制した。

第2ゲームも接戦となり、デュースまでもつれ込んだこのゲームを宇田が取り、ゲームカウントは1-1に。


写真:ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)/撮影:ラリーズ編集部

しかし第3ゲーム以降、カルデラノが前陣で張り付き、早いタイミングでの攻撃を中心に連続得点を重ねる。第3ゲームをカルデラノが奪うと、勢い衰えぬまま第4ゲームも制した。

石川は3回戦へ、早田はタイ代表に惜敗


写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部

女子シングルス2回戦に登場の石川佳純(全農)は、今大会で長﨑美柚(木下グループ)とダブルスを組んでいたシャン・シャオナ(ドイツ)と対戦。

シャンのハイトスサービスや速攻にも動じず、ミスを誘う形で得点を重ねた石川が3ゲームを連取してベスト16入りを決めた。試合後に石川は、「集中力を切らさずに挽回できた。焦って力で決めないことが大事だと思って臨んだ」と語った。


写真:木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/撮影:ラリーズ編集部

木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)は、2021年世界選手権女王の王曼昱(ワンマンユ・中国)との一戦に臨んだ。

王曼昱のパワーのある両ハンドに翻弄され、2ゲームを連取された木原だったが、第3ゲームではデュースまでもつれ込む。しかし、あと1点が遠く、王曼昱が3ゲーム目を奪って試合が終了した。


写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

同じく2回戦登場の早田ひな(日本生命)はサウェータブット・スターシニー(タイ)と対戦した。第1ゲームではスターシニーのフォアハンドカウンターが得点源となり、先制点を挙げる。

第2ゲームでもスターシニーのフォアハンドの攻撃に苦しめられ、ゲームカウント0-2と早田は追い込まれる。早田は第3ゲーム、第4ゲームで多彩なコースへの打ち分けを中心に得点し、勝負は最終ゲームへ。


写真:サウェータブット・スターシニー(タイ)/撮影:ラリーズ編集部

中盤までは互角の展開が続いたが、後半から早田のバックハンドにミスが出るように。その隙を逃さなかったスターシニーが連続得点。

最後はスターシニーの強気のバックハンドドライブがさく裂した。試合後にスターシニーは、「早田選手は世界トップの選手なので、勝ててとても嬉しい」とコメントを残した。

“我慢を続けての勝利”張本/早田ペアがインドペアに勝利


写真:張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

混合ダブルス準々決勝に進んだ張本/早田ペアはサティアン・グナナセカラン/マニカ・バトラ(インド)ペアとの一戦に臨んだ。第1ゲームを制した張本/早田ペアが、第2ゲームでも強気を見せた攻撃で得点し、勝利まであと1ゲームとなった。

しかしインドペアも負けじと、球質の違いや連携のある攻撃で張本/早田ペアを翻弄し、勝負の行方は最終ゲームに。


写真:サティアン・グナナセカラン/マニカ・バトラ(インド)/撮影:ラリーズ編集部

1点を争う攻防の中で、張本/早田ペアはカウンターを軸に後半で連続得点を重ねる。インドペアも徐々に差を縮めてくるが、最後は張本のフォアハンドカウンターが決定点となった。

張本/早田ペアはベスト4入りを決め、準決勝に進んだ。試合後に早田は、「耐え続けて、我慢しての勝利だった。最後は2人で1つのような感覚で試合ができた」と語っている。

準決勝では樊振東(ファンジェンドン)/王曼昱(ワンマンユ・中国)ペアとの大一番を迎える。


写真:長﨑美柚(木下グループ)/シャン・シャオナ(ドイツ)/提供:WTT

女子ダブルス2回戦に登場した長﨑美柚(木下グループ)/シャン・シャオナ(ドイツ)ペアは田志希(チョンジヒ)/申裕斌(シェンユービン・韓国)ペアと対戦。

韓国ペアの安定感ある攻撃に長﨑/シャン・シャオナペアは得意の展開を作れず。3-0のストレートで韓国ペアが勝利を挙げた。

日本選手の14日の結果と、15日の試合予定は以下の通り。

14日日本選手試合結果

男子シングルス2回戦

宇田幸矢(明治大) 1-3 ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)〇

〇張本智和(IMG) 3-2 キャン・アキュズ(フランス)

女子シングルス2回戦

〇石川佳純(全農)3-0 シャン・シャオナ(ドイツ)

木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)0-3 王曼昱(ワンマンユ・中国)〇

早田ひな(日本生命)2-3 サウェータブット・スターシニー(タイ)〇

女子ダブルス2回戦

長﨑美柚(木下グループ)/シャン・シャオナ(ドイツ)0-3 田志希(チョンジヒ)/申裕斌(シェンユービン・韓国)〇

混合ダブルス準々決勝

〇張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)3-2 サティアン・グナナセカラン/マニカ・バトラ(インド)

15日日本選手試合予定

男子シングルス3回戦

戸上隼輔(明治大) – トルルス・モーレゴード(スウェーデン)

女子シングルス3回戦

平野美宇(木下グループ) – 張瑞(ジャンルイ・中国)

男子ダブルス2回戦

宇田幸矢/戸上隼輔(明治大) – アレクシス・ルブラン/フェリックス・ルブラン(フランス)

女子ダブルス2回戦

伊藤美誠(スターツ)/早田ひな(日本生命) – 鄭怡静(チェンイーチン)/李昱諄(リユジュン・チャイニーズタイペイ)

混合ダブルス準決勝

張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命) – 樊振東(ファンジェンドン)/王曼昱(ワンマンユ・中国)

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