張本/早田ペアが決勝へ、世界卓球のリベンジなるか 張本智和、石川佳純は単8強狙う<卓球・シンガポールスマッシュ2023> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和/早田ひな/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 張本/早田ペアが決勝へ、世界卓球のリベンジなるか 張本智和、石川佳純は単8強狙う<卓球・シンガポールスマッシュ2023>

2023.03.16

文:ラリーズ編集部

<卓球・シンガポールスマッシュ2023 日時:3月7日~19日 場所:シンガポール>

15日、WTTの最高峰の戦いであるシンガポールスマッシュ2023は大会8日目を迎え、男女シングルスの3回戦と男女ダブルスの2回戦、そして混合ダブルスの準決勝が行われた。

“完璧に近い試合”張本/早田ペアが決勝へ


写真:張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

混合ダブルス準決勝に進んだ張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)ペアは、2021年の世界選手権で男女シングルスの王者である樊振東(ファンジェンドン)/王曼昱(ワンマンユ・中国)ペアと対戦した。

第1ゲームから勢いに乗る張本/早田ペアが試合の主導権を握り、先制する。


写真:樊振東(ファンジェンドン)/王曼昱(ワンマンユ・中国)/撮影:ラリーズ編集部

第2ゲームでも中国ペアの戦術に張本/早田ペアが対応し、後半からラリー戦で勝負するとゲームカウント2-0で張本/早田ペアが勝利に王手。

負けられない中国ペアも第3ゲームでは粘りを見せてデュースまでもつれ込むが、最後は樊振東のバックドライブを早田がカウンターして試合終了。

試合後、張本は「久々に納得ができる、完璧に近い試合だった。決勝は何が何でも勝ちに行く」、早田は「決勝でも今回のような試合が出来たら良い。混合ダブルス決勝を楽しみに見て頂きたい」とそれぞれ語った。


写真:王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ・中国)/提供:WTT

3-0のストレートで快勝した張本/早田ペアは、決勝では世界卓球2021混合ダブルス王者の王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ・中国)ペアとの大一番を迎える。

世界卓球2021の決勝を最後に対戦することはなかった両ペアが、WTT最高峰の舞台で相まみえる。張本/早田ペアは世界選手権のリベンジなるか。

男女複で日本勢が8強へ進出


写真:宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部

男子ダブルス2回戦に登場の宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)ペアは、フェリックス・ルブラン/アレクシス・ルブラン(フランス)ペアとの一戦に臨んだ。

第1ゲームでルブラン兄弟の猛攻に遭うも、第2ゲーム以降立て直した宇田/戸上ペアが台上技術やサービスを中心に得点を重ね、ゲームカウント2-1でリードする。


写真:フェリックス・ルブラン/アレクシス・ルブラン(フランス)/撮影:ラリーズ編集部

負けじとルブラン兄弟も1ゲームを取り返し勝負は最終ゲームへ。最終ゲームでは安定感を見せた宇田/戸上ペアが3-2で接戦を制し、8強に進出した。

試合後に宇田/戸上は、「5月の世界卓球で優勝することを目標にしている。このシンガポールスマッシュで優勝して、世界卓球に弾みをつけたい」と語った。


写真:伊藤美誠(スターツ)/早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

女子ダブルス2回戦では伊藤美誠(スターツ)/早田ペアが鄭怡静(チェンイーチン)/李昱諄(リユジュン・チャイニーズタイペイ)ペアと対戦。

第1ゲームから抜群のコンビネーションを見せる伊藤/早田ペアが先制すると、第2ゲームでも伊藤/早田ペアは9-0と隙を与えないプレーを見せる。


写真:鄭怡静(チェンイーチン)/李昱諄(リユジュン・チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部

ゲームカウント2-0で勝利に王手をかけた伊藤/早田ペアだったが、台湾ペアも食らいつき第3ゲームはデュースまでもつれ込む。しかし、早田のバックハンドドライブが決勝点となり試合終了。準々決勝進出を決めた。

試合後に伊藤は、「試合中はとても細かい部分まで考えていて、なおかつ自由にプレーしている、ということを知って頂けると、もっと楽しんで試合を見ることができると思う」とコメントを残した。

平野、戸上はいずれも強敵に苦杯


写真:平野美宇(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

女子シングルス3回戦に進んだ平野美宇(木下グループ)は、バック表の張瑞(ジャンルイ・中国)と対戦。ゲームカウント2-2で最終ゲームにもつれ込んだが、張瑞のフォアハンドが得点に結びつき、平野は2-3で敗れた。

この試合について平野は、「フォアで攻められた時に消極的になったり、迷いが出てしまったのが敗因だった。なぜ負けたかをしっかり考えて、次につなげたい」と語っている。


写真:戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部

男子シングルス3回戦では戸上が登場。2021年世界選手権準優勝のトルルス・モーレゴード(スウェーデン)相手に、ゲームカウント1-2から戸上が巻き返す。

最終ゲームでも食らいついた戸上だったが、あと1点が遠く、凄まじいラリー戦をモーレゴードが制して試合終了となった。

モーレゴードとの試合を終えた戸上は、「戦術などを参考にすることが出来たので、自分はまだまだ成長できると感じた」とコメントした。


写真:ハン・イン(ドイツ)/撮影:ラリーズ編集部

海外勢では女子シングルス3回戦に登場したカット主戦型のハン・イン(ドイツ)が陳幸同(チェンシントン・中国)と対戦。第1ゲームは陳幸同が奪うものの、第2ゲーム以降ハン・インの粘り強いカットが得点につながる。

3ゲームを連取したハン・インが中国勢を破ってのベスト8入りとなった。女子シングルスでは、準々決勝までにトップ8シード5名が姿を消すという、波乱続出の展開となっている。

日本選手の15日の結果と、16日の試合予定は以下の通り。

15日日本選手試合結果

男子シングルス3回戦

戸上隼輔(明治大) 2-3 トルルス・モーレゴード(スウェーデン)〇

女子シングルス3回戦

平野美宇(木下グループ) 2-3 張瑞(ジャンルイ・中国)〇

男子ダブルス2回戦

〇宇田幸矢/戸上隼輔(明治大) 3-2 アレクシス・ルブラン/フェリックス・ルブラン(フランス)

女子ダブルス2回戦

〇伊藤美誠(スターツ)/早田ひな(日本生命) 3-0 鄭怡静(チェンイーチン)/李昱諄(リユジュン・チャイニーズタイペイ)

混合ダブルス準決勝

〇張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命) 3-0 樊振東(ファンジェンドン)/王曼昱(ワンマンユ・中国)

16日日本選手試合予定

男子シングルス3回戦

張本智和(IMG) – クアドリ・アルナ(ナイジェリア)

女子シングルス3回戦

石川佳純(全農) – JOO Cheonhui(韓国)

男子ダブルス準々決勝

宇田幸矢/戸上隼輔(明治大) – 邱党(キュウダン)/ベネディクト・デューダ(ドイツ)

女子ダブルス準々決勝

伊藤美誠(スターツ)/早田ひな(日本生命) – クリスティーナ・ケルべリ/リンダ・バルグストローム(スウェーデン)

混合ダブルス決勝

張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命) – 王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ・中国)

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