写真:張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 早田/張本が惜しくも準V 宇田/戸上、伊藤/早田が揃って4強進出<卓球・シンガポールスマッシュ2023>
2023.03.17
文:ラリーズ編集部
<卓球・シンガポールスマッシュ2023 日時:3月7日~19日 場所:シンガポール>
16日、WTTの最高峰の戦いであるシンガポールスマッシュ2023は大会9日目を迎え、男女シングルスの3回戦と男女ダブルスの準々決勝、そして混合ダブルスの決勝が行われた。
張本/早田が中国ペアに敗れ準V
混合ダブルス決勝には、張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)ペアが出場し、王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ・中国)ペアと対戦。両ペアは、2021年世界選手権決勝以来の対戦となった。
写真:王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ・中国)/撮影:ラリーズ編集部
第1ゲームでは、中国ペアの回転量のある力強い返球に圧倒され、中国ペアが11-2で先制する。第2ゲームでは、張本のチキータからの展開が得点する流れを生み出して、張本/早田ペアがリード。
張本/早田ペアが1ゲームを奪い返して迎えた第3ゲームでは、両者互角の打撃戦が繰り広げられるも、僅差で中国ペア優勢の展開に。要所で得点を奪った中国ペアが第3ゲームに続き、第4ゲームを連取し優勝を決めた。
写真:張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
張本/早田ペアは優勝こそ逃したが、多くの激戦を乗り越え、パリオリンピックへの期待感を益々高める準優勝となった。
男女ダブルスが4強進出
男子ダブルス準々決勝には宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)ペアが出場し、ドイツの強豪・邱党(キュウダン)/ベネディクト・デューダ(ドイツ)ペアとの対戦となった。
写真:宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部
第1ゲームでは、回転量の多い返球で安定感をみせたドイツペアが先制。台上から攻撃的な姿勢で得点を増やした宇田/戸上ペアがリードするも、ドイツペアも応戦。12-10で宇田/戸上ペアがこのゲームを奪い、ゲームカウント1-1となる。
写真:邱党(キュウダン)/ベネディクト・デューダ(ドイツ)/撮影:ラリーズ編集部
お互い一歩も譲らない試合展開となり、両ペア1ゲームずつ取り合うと最終第5ゲームに突入。序盤から、攻撃の手を緩めずに連続得点を決めた宇田/戸上が圧倒。11-3で3ゲーム目を奪い、準決勝進出を決めた。
女子ダブルス準々決勝には伊藤美誠(スターツ)/早田ひな(日本生命)が出場し、クリスティーナ・ケルべリ/リンダ・バルグストローム(スウェーデン)ペアとの対戦となった。
写真:伊藤美誠(スターツ)/早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
第1ゲームでは、スウェーデンペアの戦型が異なる2人の緩急に苦しめられ、伊藤/早田ペアは相手に先制を許す。しかし、冷静な試合運びを見せた伊藤/早田ペアが、第2、第3ゲームを圧倒。
写真:クリスティーナ・ケルべリ/リンダ・バルグストローム(スウェーデン)/撮影:ラリーズ編集部
第4ゲームでは、スウェーデンペアがリードする場面も見られたが、最後は伊藤のバックハンドが炸裂し、ゲームカウント3-1で勝利。陳夢(チェンムン)/王曼昱(ワンマンユ・中国)ペアが待つ準決勝へと駒を進めた。
張本、石川が惜しくも3回戦敗退
男子シングルス3回戦には張本が出場し、2022年アフリカ選手権王者のクアドリ・アルナ(ナイジェリア)との対戦となった。
写真:張本智和(IMG)/撮影:ラリーズ編集部
第1ゲームでは、台上から仕掛けて先手を取る張本だったが、回転量の多い返球で得点を重ねたアルナが先制する。
接戦となった第2ゲームでは、アルナの豪打と張本の鉄壁のブロックがぶつかり合う展開になる。デュースになるも、アルナの回り込みフォアハンドドライブが炸裂し、アルナが第2ゲームも連取。
写真:クアドリ・アルナ(ナイジェリア)/撮影:ラリーズ編集部
第3ゲームでも、勢い止まることなくアルナの猛攻が続き、ゲームカウント3-0でアルナに軍配が上がった。
女子シングルス3回戦には石川佳純(全農)が出場し、Tリーグで同じチームに属する韓国の若手選手である朱芊曦(チュチョンヒ・韓国)と対戦。
写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部
第1ゲームでは、競り合いになるも鋭いコース取りで得点を重ねた石川が先制する。しかし、序盤で連続得点に成功した朱芊曦が第2ゲームを奪取すると、白熱するラリー戦を制し第3ゲームも連取。
第4ゲームも朱芊曦が主導権を握り、最後は石川のフォアハンドドライブがオーバーミスとなり試合終了。石川は惜しくも3回戦敗退となった。
17日は、男女ダブルスの準決勝が行われ、日本勢からは宇田/戸上ペア、伊藤/早田ペアが出場する。両ペア共に中国トップ選手との対戦となり、白熱する戦いとなる事が予想される。
日本選手の16日の結果と、17日の試合予定は以下の通り。
16日日本選手試合結果
男子シングルス3回戦
張本智和(IMG)0-3 クアドリ・アルナ(ナイジェリア)〇
女子シングルス3回戦
石川佳純(全農)1-3 朱芊曦(写真:樊振東(チュチョンヒ・韓国)〇
男子ダブルス準々決勝
〇宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)3-2 邱党(キュウダン)/ベネディクト・デューダ(ドイツ)
女子ダブルス準々決勝
〇伊藤美誠(スターツ)/早田ひな(日本生命)3-1 クリスティーナ・ケルべリ/リンダ・バルグストローム(スウェーデン)
混合ダブルス決勝
張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)1-3 王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ・中国)〇
17日日本選手試合予定
男子ダブルス準決勝
宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)- 樊振東(ファンジェンドン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)
女子ダブルス準決勝
伊藤美誠(スターツ)/早田ひな(日本生命)- 陳夢(チェンムン・)/王藝迪(ワンイーディ・中国)