文:ラリーズ編集部
<卓球・コモンウェルスゲームズ2022 日程:7月29日~8月8日 場所:バーミンガム(イングランド)>
8日、4年に一度開催され“英国連邦の五輪”とも言われるコモンウェルスゲームズが閉幕し、卓球競技ではカマル・アチャンタ(インド)が3種目で金メダルを獲得した。
40歳のインド代表が3種目制覇
コモンウェルスゲームズは、イングランドやウェールズ、インド、オーストラリア、シンガポールなど、英国連邦の国々が集い競い合う大会。
卓球はもちろん、陸上やトライアスロンといった五輪にも採用されている競技や、スカッシュやクリケットといった非五輪種目ではあるが英国圏の競技人口が多い競技も行われることが大きな特徴となっている。
写真:カマル・アチャンタ(インド)/提供:ittfworld
そんなコモンウェルスゲームズの卓球競技は、男女団体、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの計7種目が行われ、インド代表のカマル・アチャンタが、男子団体、男子シングルス、混合ダブルスの3種目で金メダルを獲得した。
アチャンタは40歳ながら世界ランキング39位に位置する実力者で、長年インド代表として数々の国際大会で結果を残してきた大ベテランの選手。男子シングルス決勝では、3大会連続でイングランド五輪代表に選ばれているリアム・ピッチフォードを下して、見事優勝を飾った。
写真:馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)/提供:ittfworld
女子では、世界ランキング16位の馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)が、女子団体と女子シングルスの2種目で金メダルを獲得した。馮天薇も現在35歳と決して若くない選手だが、ロンドン五輪女子シングルス銅メダリストの名に恥じないプレーで栄冠を掴み取った。
写真:ポール・ドリンコール/リアム・ピッチフォード(イングランド)/提供:WTT
また、今大会地元開催となったイングランド代表は、ポール・ドリンコール/リアム・ピッチフォードペアが男子ダブルスで見事金メダルを獲得した。
写真:シャーロット・バーズリー(イングランド)/提供:ETTU
そして、「現役ケンブリッジ大学生」としてイングランド代表に選出されたことで話題となった、シャーロット・バーズリーは、女子シングルスベスト32、女子ダブルスベスト16、混合ダブルスベスト8、女子団体ベスト8という成績を残した。
4年に一度開催されるコモンウェルスゲームズ。次回は、2026年にオーストラリアで開催が予定されている。
コモンウェルスゲームズ2022最終結果
男子シングルス
1位:カマル・アチャンタ(インド)
2位:リアム・ピッチフォード(イングランド)
3位:サティアン・グナナセカラン(インド)
女子シングルス
1位:馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)
2位:曾尖(ゼンジャン・シンガポール)
3位:Yangzi LIU(オーストラリア)
男子ダブルス
1位:ポール・ドリンコール/リアム・ピッチフォード(イングランド)
2位:カマル・アチャンタ/サティアン・グナナセカラン(インド)
3位:チュウ・ツェユ/POH Shao Feng Ethan(シンガポール)
女子ダブルス
1位:JEE Minhyung/レイ・ジェンファン(オーストラリア)
2位:WONG Xin Ru/ZHOU Jingyi(シンガポール)
3位:馮天薇(フォンティエンウェイ)/曾尖(ゼンジャン・シンガポール)
混合ダブルス
1位:カマル・アチャンタ/AKULA Sreeja(インド)
2位:CHOONG Javen/LYNE Karen(マレーシア)
3位:チュウ・ツェユ/曾尖(ゼンジャン・シンガポール)
男子団体
写真;男子インド代表/提供:ittfworld
1位:インド
2位:シンガポール
3位:イングランド
女子団体
写真:女子シンガポール代表/提供:ittfworld
1位:シンガポール
2位:マレーシア
3位:オーストラリア
各国メダル獲得数ランキング(全競技)
1位:オーストラリア(金:67、銀:57、銅:54、計:178)
2位:イングランド(金:57、銀:66、銅:53、計:176)
3位:カナダ(金:26、銀:32、銅:34、計:92)
4位:インド(金:22、銀:16、銅:23、計:61)
5位:スコットランド(金:13、銀:11、銅:27、計:51)
6位:ニュージーランド(金:20、銀:12、銅:17、計:49)
7位:ナイジェリア(金:12、銀:9、銅:14、計:35)
8位:ウェールズ(金:8、銀:6、銅:14、計:28)
9位:南アフリカ(金:7、銀:9、銅:11、計:27)
10位:マレーシア(金:7、銀:8、銅:8、計:23)