張本が元世界1位に快勝 王楚欽との決勝に臨む<卓球・WTTカップファイナル新郷> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和(IMG)/提供:WTT

大会報道 張本が元世界1位に快勝 王楚欽との決勝に臨む<卓球・WTTカップファイナル新郷>

2022.10.30

文:ラリーズ編集部

<卓球・WTTカップファイナル新郷2022 日時:2022年10月27日~30日 場所:新郷(中国)>

29日、WTTカップファイナルは大会3日目を迎え、男女シングルス準決勝が行われた。

張本が元世界1位に快勝

張本智和(IMG)は準決勝でドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)と対戦した。オフチャロフは準々決勝で、現世界ランキング1位である樊振東(ファンジェンドン・中国)を下している。東京五輪で銅メダルを獲得した、今大会屈指の実力者の1人である。


写真:ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)/提供:WTT

第1ゲームでは、オフチャロフの安定感のある返球に押されたが、強烈なバックハンドで徐々に点差を縮め、11-7で張本が先制に成功する。

第2ゲームでは、バックハンドで主導権を握った張本が序盤から点差を広げていく。4-1の場面で大きなラリーを制した張本に流れが傾いたが、オフチャロフがベテランの意地を見せ、6-6と両者一歩も引かない姿勢を見せる。


写真:張本智和(IMG)/提供:WTT

しかし、張本の勢いは止まらず、そこから5点連取でこのゲームを奪うと、第3、第4ゲームも連取し、ストレートで勝利。決勝進出を決めた。

王楚欽が絶対王者を下して決勝進出


写真:王楚欽(ワンチューチン・中国)・馬龍(マロン・中国)/提供:WTT

もう一方の準決勝では、WTTチャンピオンズマカオを制し、勢いのある王楚欽(ワンチューチン・中国)と、絶対王者の馬龍(マロン・中国)の対戦となった。

第1ゲームから、王楚欽が凄まじい勢いの両ハンドで圧倒し、3ゲームを連取するも、息を吹き返した馬龍が驚異的な粘りを見せ、3ゲームを奪い返す。しかし、馬龍の猛追を振り切った王楚欽が11-8で最終ゲームを制し、決勝戦に駒を進めた。

張本は、王楚欽との決勝戦に臨む。

28日試合結果

男子シングルス準決勝

〇張本智和(IMG)4-0 ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)

〇王楚欽(ワンチューチン・中国)4-3 馬龍(マロン・中国)

女子シングルス準決勝

〇孫頴莎(スンイーシャ・中国)4-1 王藝迪(ワンイーディ・中国)

王曼昱(ワンマンユ・中国)1-4 陳夢(チェンムン・中国)〇

29日試合予定

男子シングルス決勝

張本智和(IMG)– 王楚欽(ワンチューチン・中国)

女子シングルス決勝

孫頴莎(スンイーシャ・中国)– 陳夢(チェンムン・中国)

張本智和インタビュー(2021年2月公開)


写真:張本智和(木下グループ)/提供:長田洋平/アフロスポーツ

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