文：ラリーズ編集部
＜卓球・WTTカップファイナル新郷2022 日時：2022年10月27日～30日 場所：新郷（中国）＞
30日、WTTカップファイナルは大会最終日を迎え、男女シングルス決勝が行われた。
張本智和、王楚欽に惜敗
男子シングルス決勝では、張本智和（IMG）が王楚欽（ワンチューチン・中国）と対戦した。
写真：張本智和（IMG）/提供：WTT
第1ゲームはフォアハンドで流れを作った張本が11-8でモノにし、幸先のいいスタートを切る。しかし、続く第2ゲームは王楚欽の鉄壁のブロックと強打の前に苦しめられ、第3ゲームも終盤に4連続得点を許し、連続でゲームを落としてしまう。
写真：王楚欽（ワンチューチン・中国）/提供：WTT
第4ゲームも王楚欽が制し、後がなくなった第5ゲームでは台上で優位に立った張本がなんとか勝利。しかし、第6ゲームでは張本が王楚欽にラリーで中陣まで下げられる苦しい展開とされ、打開策を見いだせないまま試合終了。ゲームカウント4-2で敗れ、張本は惜しくも優勝を逃した。
孫頴莎が激戦を制す
女子シングルス決勝では孫頴莎（スンイーシャ・中国）と陳夢（チェンムン・中国）の対戦となった。
写真：孫頴莎（スンイーシャ・中国）/提供：WTT
第1ゲームは陳夢が先制するが、続く第2ゲームは11-4と大量リードで孫頴莎が取り返すと、そこから強烈なフォアハンドを武器に第3、第4ゲームも連続で奪い、孫頴莎が優勝に王手をかける。
写真：陳夢（チェンムン・中国）/提供：WTT
陳夢も負けじと粘り、第5、第6ゲームを制してフルゲームに持ち込む。最終第7ゲームもデュースまでもつれる接戦となるが、最後はフォアストレートをノータッチで決めた孫頴莎が取り切り、激戦を制した。
29日試合結果
男子シングルス決勝
張本智和（IMG）2–4 王楚欽（ワンチューチン・中国）〇
11-8/8-11/9-11/8-11/11-8/7-11
女子シングルス決勝
〇孫頴莎（スンイーシャ・中国）4–3 陳夢（チェンムン・中国）
4-11/11-4/11-8/12-10/6-11/10-12/12-10
最終成績
男子シングルス
1位：王楚欽（ワンチューチン・中国）
2位：張本智和（IMG）
3位：馬龍（マロン・中国）、ドミトリ・オフチャロフ（ドイツ）
女子シングルス
1位：孫頴莎（スンイーシャ・中国）
2位：陳夢（チェンムン・中国）
3位：王藝迪（ワンイーディー・中国）、王曼昱（ワンマンユ・中国）
張本智和インタビュー（2021年2月公開）
写真：張本智和（木下グループ）/提供：長田洋平/アフロスポーツ
＞＞張本智和の耳に響く東北からの“頑張れ” 忘れない3.11から10年
【連載】なぜ中国は卓球が強いのか？
