文:ラリーズ編集部
<WTTコンテンダーアンマン 日時:2月6日~12日 場所:ヨルダン・アンマン>
11日、ヨルダンのアンマンにて開催中のWTTコンテンダーアンマンは5日目を迎え、男女シングルスの2回戦と男女ダブルス準々決勝が行われた。
伊藤美誠が辛勝
女子シングルス2回戦では伊藤美誠が出場し、世界卓球2022代表の鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)との対戦となった。
回転の分かりずらいサーブを多用し、相手の態勢を崩して得点を重ねた伊藤が2ゲームを連取。試合の主導権を握ったかに見えたが、第3ゲームから鄭の反撃が始まる。
写真:鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)/提供:WTT
徹底したコース取りの変化で第3ゲームを奪取した鄭は、伊藤の猛攻に屈しない粘り強さで得点を重ね、第4ゲームも連取。
第5ゲーム序盤では鄭のパワフルなボールに押され、連続失点を許した伊藤。しかしタイムアウトで息を吹き返した伊藤が、試合の流れを引き寄せる強烈なバックハンドで勝機をつかみ、フルゲームの激戦を制した。
伊藤は11日の準々決勝では、ブルーナ・タカハシ(ブラジル)との対戦となる。
宇田/戸上ペアが準決勝進出へ
男子ダブルス2回戦では宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)が出場し、Bastien REMBERT/Jules ROLLAND(フランス)との対戦となった。
写真:宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)/提供:WTT
破壊力のある両ハンドで要所での得点を重ねた宇田/戸上ペアが第1ゲームを先取。第2ゲームを落とすも、接戦となった第3ゲームを12-10で奪う。第4ゲームでは1失点も許さない徹底した試合運びで勝利し、準決勝進出を決めた。
男子シングルス2回戦にも出場した戸上は、クリスチャン・カールソン(スウェーデン)との対戦となった。お互い一歩も引かない両ハンドの打撃戦が繰り広げられ、1ゲームずつ取り合う展開となる。
写真:戸上隼輔(明治大)/提供:WTT
第3ゲームを13-11で制したカールソンの勢いは止まらず、第4ゲームも連取して試合終了。戸上はゲームカウント1-3で敗れ、惜しくも2回戦敗退となった。
男子シングルスでは本戦から登場した宇田、戸上が敗れたため、日本選手全員がこのラウンドで姿を消すこととなった。
写真:ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)/提供:WTT
日本勢以外では、今大会第1シードのダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)を下した徐海東(シュハイドン・中国)第2シードのドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)らが勝ち上がっている。
日本選手の試合結果、11日の試合予定は以下の通り
10日日本選手試合結果
男子シングルス2回戦
戸上隼輔(明治大)1-3 クリスチャン・カールソン(スウェーデン)〇
6-11/11-5/11-13/5-11
女子シングルス2回戦
〇伊藤美誠(スターツ)3-2 鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)
11-5/11-8/8-11/8-11/11-9
男子ダブルス2回戦
〇宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)3-1 Bastien REMBERT/Jules ROLLAND(フランス)
11-6/9-11/12-10/11-0
11日日本選手試合予定
女子シングルス準々決勝
伊藤美誠(スターツ)- ブルーナ・タカハシ(ブラジル)
男子ダブルス準決勝
宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)- ベンス・マヨロス/ナンダー・エチェキ(ハンガリー)