文:ラリーズ編集部
<卓球・ヨーロッパチャンピオンズ男子決勝第2試合 日程:4月4日>
4月4日、ヨーロッパチャンピオンズリーグは決勝第2戦が行われ、神巧也(ファースト)が出場した。
ザールブリュッケンが逆転優勝
3月29日に行われた第1戦では3-2でボルシア・デュッセルドルフが勝利しており、ザールブリュッケンは後がない状況での開催となった第2戦。
第1試合では、邱党(キュウダン・ドイツ)とダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)が対戦。29日の再戦となったこの一戦は、ヨルジッチが第1ゲームを先取するも、威力と安定性を兼ね備えたプレーを見せた邱党が3ゲーム連取し、デュッセルドルフに先制点をもたらす。
写真:邱党(キュウダン・ドイツ)/提供:WTT
2番では、ザールブリュッケンのパトリック・フランチスカ(ドイツ)がアントン・ケルべリ(スウェーデン)に2ゲームを奪われながら大逆転で勝利。マッチカウントは1-1となる。
写真:パトリック・フランチスカ(ドイツ)/提供:ittfworld
3番では神巧也(ファースト)がデュッセルドルフのカイ・スタンパー(ドイツ)に敗れるも、4番ではフランチスカが邱党とのフルゲームの激闘を制し勝負はラストへ。
写真:ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)/提供:WTT
5番ではヨルジッチが、バックサービスから破壊力のある両ハンドを見せ、ケルべリに勝利。第1戦を3-2でボルシア・デュッセルドルフ、第2戦は3-2でザールブリュッケンが勝利し、勝敗が同数となったため、ゴールデンマッチ(延長戦)が行われた。
4時間越えの熱戦に終止符
ゴールデンマッチは3シングルス、1ゲーム先取という、Tリーグのビクトリーマッチが3試合続くような特殊ルールで行われ、1番では神巧也、邱党が登場。
写真:神巧也(ファースト)/提供:WTT
チキータやバックハンドを織り交ぜ、得意のフルスイングのフォアハンドで得点を重ねた神だったが、邱党のクレバーなプレーの前に、7-11で惜しくも敗れた。
ボルシア・デュッセルドルフが勝利まであと1勝に迫ったが、2番ではフランチスカがケルべリに再び勝利し、勝負は3番のヨルジッチとスタンパーの一戦に委ねられる。
写真:ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)/提供:WTT
ヨルジッチとスタンパーの一戦は、互いにバックハンドを軸に得点を重ねた両者だったが、ラストは強烈なチキータで勝負を決めたヨルジッチが11-9で勝利。
4時間を越える大熱戦の末、ザールブリュッケンがヨーロッパチャンピオンズリーグ初優勝を飾った。
決勝第2戦、延長戦の試合結果は以下の通り。
男子決勝第2戦
〇ザールブリュッケン 3-2 ボルシア・デュッセルドルフ
ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)1-3 邱党(キュウダン・ドイツ)〇
〇パトリック・フランチスカ(ドイツ)3-2 アントン・ケルべリ(スウェーデン)
神巧也(ファースト)0-3 カイ・スタンパー(ドイツ)〇
〇フランチスカ 3-2 邱党(キュウダン)
〇ヨルジッチ 3-1 ケルべリ
ゴールデンマッチ(1ゲームマッチの延長戦)
〇ザールブリュッケン 2-1 ボルシア・デュッセルドルフ
神巧也(ファースト)0-1 邱党(キュウダン・ドイツ)〇
7-11
〇パトリック・フランチスカ(ドイツ)1-0 アントン・ケルべリ(スウェーデン)
11-6
〇ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)1-0 カイ・スタンパー(ドイツ)
11-9