長﨑美柚、モナコ選手に勝利で4強 張本美和は韓国の新鋭に惜敗<卓球・WTTスターコンテンダーバンコク2023> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:長﨑美柚(木下グループ)/提供:WTT

大会報道 長﨑美柚、モナコ選手に勝利で4強 張本美和は韓国の新鋭に惜敗<卓球・WTTスターコンテンダーバンコク2023>

2023.04.29

文:ラリーズ編集部

<卓球・WTTスターコンテンダーバンコク2023 日時:4月23日~29日 場所:バンコク(タイ)>

4月23日から開幕した、WTTスターコンテンダーバンコク2023。28日には、男女シングルスの準々決勝と準決勝、混合ダブルスの決勝戦が行われた。

長﨑、快勝でベスト4も準決勝敗退

女子シングルス準々決勝では、長﨑美柚(木下グループ)はヤン・シャオシン(モナコ)と対戦。第1ゲームは互いに点を取り合う接戦となるも、要所で強烈なフォアハンドを決めた長﨑が11-9で先取。


写真:ヤン・シャオシン(モナコ)/提供:WTT

第2ゲームも、丁寧なプレーでラリー戦を制した長﨑が取り、ゲームカウントを2-0にする。第3ゲームは、長﨑が序盤リードするも、強気に攻めてきたヤンの攻撃を止めきれず、接戦に。

しかし、長﨑も果敢に攻め続け、12-10でなんとか逃げ切って長﨑が第3ゲーム制し、ゲームカウント3-0で準決勝に駒を進めた。


写真:長﨑美柚(木下グループ)/提供:WTT

同じく女子シングルス準々決勝で、張本美和(木下アカデミー)は朱芊曦(チュチョンヒ・韓国)と対戦。

第1ゲームを圧倒的な攻撃力で先取した張本だったが、丁寧な攻撃と守りを展開してきた朱が2ゲーム連取し、ゲームカウント1-2と張本は後がなくなる。


写真:張本美和(木下アカデミー)/提供:WTT

第4ゲームは、激しい攻防の接戦となるが、要所で強気に攻めた張本がなんとか取り返し、勝負の結果はフルゲームへ。

最終ゲームは、強気に攻める張本に対し、朱が終始手堅いバックハンドでラリー戦を制し、11-5で朱が勝利。ゲームカウント2-3で張本は惜しくも敗れ、張本は今大会をベスト8で終えた。


写真:朱芊曦(チュチョンヒ・韓国)/提供:WTT

また、同日に行われた女子シングルス準決勝では、長﨑と朱が対戦。競り合いとなった第1ゲームは、ラッキーポイントもあり、長﨑が先取。

このままの流れで行きたい長﨑だったが、朱が鋭いカウンターとロングサーブで得点を重ね、2ゲームを連取。長﨑はゲームカウント1-2と後がなくなる。


写真:長﨑美柚(木下グループ)/提供:WTT

第4ゲームは、点を取り合うシーソーゲームになるが、強烈なカウンターをねじ込んだ朱が、粘る長﨑を振り切って勝利。ゲームカウント1-3で長﨑は敗れ、決勝進出とはならなかったが、ベスト4で大会を終えた。

29日に行われる女子シングルス決勝では、長﨑に勝利した朱と、アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)にフルゲームで勝利した陳幸同(チェンシントン・中国)が対戦する。


写真:陳幸同(チェンシントン・中国)/提供:WTT

男子シングルス準決勝では、準々決勝で周启豪(ジョウチーホウ・中国)を破って勢いに乗る張禹珍(ジャンウジン・韓国)と、3回戦で中国代表の梁靖崑(リャンジンクン・中国)を破ったアントン・ケルベリ(スウェーデン)が対戦。


写真:張禹珍(ジャンウジン・韓国)/提供:WTT

終始激しいラリー戦になるものの、的確で鋭い攻撃を見せる張が主導権に握り、2ゲームを連取。流れを掴みたいケルベリだったが、張の猛攻を止めることはできず、第3ゲームも張が制す。ゲームカウント3-0で張が勝利し、決勝進出を決めた。


写真:アントン・ケルベリ(スウェーデン)/提供:WTT

もう一つの男子シングルス準決勝では、準々決勝でリアム・ピッチフォード(イングランド)に快勝した林高遠(リンガオユエン・中国)と、準々決勝で趙勝敏(チョスンミン・韓国)との競り合いを制した袁励岑(ユエンリィツェン・中国)が対戦。


写真:林高遠(リンガオユエン・中国)/提供:WTT

強烈な両ハンドで袁を振り回した林が2ゲーム連取するも、第3ゲームは、林のゲームポイントから袁に追いつかれて接戦に。

互いにゲームポイントを握る激しいデュースに突入するも、得意のバックハンドラリーを制した林が迫る袁を振り切り、ゲームカウント3-0で林が勝利。決勝に駒を進めた。


写真:袁励岑(ユエンリィツェン・中国)/提供:WTT

混合ダブルス決勝では、林鐘勲(イムジョンフン)/申裕斌(シェンユービン・韓国)と林高遠(リンガオユエン)/陳幸同(チェンシントン・中国)が対戦。競り合う場面もありながら、終始勢いのある攻撃で、韓国ペアが序盤2ゲーム連取。


写真:林鐘勲(イムジョンフン)/申裕斌(シェンユービン・韓国)/提供:WTT

第3ゲームは、大きいリードを許す苦しい展開を逆転で制した中国ペアが制す。

第4ゲームも中国ペアが取り返し、優勝争いはフルゲームへ突入。最終ゲームは、中国ペアの正確な攻撃が決まり、激しいラリー戦の末11-8で中国ペアが制し、フルゲームで中国ペアが勝利。逆転優勝を飾った。


写真:林高遠(リンガオユエン)/陳幸同(チェンシントン・中国)/提供:WTT

28日日本選手試合結果と29日試合予定は以下の通り。

28日日本選手試合結果

女子シングルス準々決勝

〇長﨑美柚(木下グループ)3-0 ヤン・シャオシン(モナコ)
11-9/11-6/12-10

張本美和(木下アカデミー)2-3 朱芊曦(チュチョンヒ・韓国)〇
11-3/8-11/7-11/11-8/5-11

女子シングルス準決勝

長﨑美柚(木下グループ)1-3 朱芊曦(チュチョンヒ・韓国)〇
11-8/4-11/6-11/8-11

29日試合予定

男子シングルス決勝

張禹珍(ジャンウジン・韓国)- 林高遠(リンガオユエン・中国)

女子シングルス決勝

陳幸同(チェンシントン・中国)- 朱芊曦(チュチョンヒ・韓国)

男子ダブルス決勝

林鐘勲(イムジョンフン)/張禹珍(ジャンウジン・韓国)- 林高遠(リンガオユエン)/林詩棟(リンシドン・中国)

女子ダブルス決勝

李昱諄(リユジュン)/鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)- 蒯曼(クワイマン)/陳幸同(チェンシントン・中国)

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