日本男女団体、予選1位通過 決勝トーナメントは準々決勝から登場<杭州アジア競技大会卓球競技> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:戸上隼輔(明治大学)/提供:森田直樹/アフロスポーツ

大会報道 日本男女団体、予選1位通過 決勝トーナメントは準々決勝から登場<杭州アジア競技大会卓球競技>

2023.09.23

文:ラリーズ編集部

<第19回アジア競技大会卓球競技 日程:9月22日~10月2日 場所:杭州(中国)>

第19回アジア競技大会が中国の杭州で開幕し、9月22日、23日で男女団体の予選リーグが行われた。

男子は北朝鮮と接戦も1位通過


写真:張本智和(智和企画)/提供:WTT

男子団体で日本勢はグループBで出場、第1戦はネパールとの試合となった。第1試合で張本智和(智和企画)がMAHARJAN Rubin(ネパール)相手に1ゲームを奪われるも、第2ゲーム以降で巻き返し3-1で勝利。第2試合の吉村真晴(TEAM MAHARU)、第3試合の戸上隼輔(明治大)はいずれも3-0のストレートで勝利を挙げ、チームに1勝目をもたらす。


写真:戸上隼輔(明治大)/提供:WTT

第2戦は、難敵である北朝鮮との勝負に挑んだ。第1試合で吉村はHAM Yusong(北朝鮮)相手に2ゲームを奪い、勝利に王手をかける。しかし、HAM Yusongの反撃により2ゲームを返され、勝負は最終ゲームに。吉村がHAM Yusongの流れを断ち切り、白星を挙げる。

続く第2試合では張本がRI Jongsik(北朝鮮)に対して序盤から試合の主導権を握り、3ゲームを連取してチームの予選1位通過まで残り1本となった。第3試合で登場した戸上はAN Jisong(北朝鮮)と対戦。先に戸上が2ゲームを取るも、AN Jisongが2ゲームを取り返し試合の行方は最終ゲームに委ねられた。最後は戸上が11-6で取り、2戦とも3-0で日本が勝利。決勝トーナメント進出を決めた。


写真:平野美宇(木下グループ)/提供:WTT

日本男子団体予選リーグ結果

日本 3-0 ネパール

〇張本智和(智和企画) 3-1 MAHARJAN Rubin
〇吉村真晴(TEAM MAHARU) 3-0 KAPALI Sanyog
〇戸上隼輔(明治大) 3-0 SHRESTHA Bilash
張本智和(智和企画) – KAPALI Sanyog
吉村真晴(TEAM MAHARU) – MAHARJAN Rubin

日本 3-0 北朝鮮

〇吉村真晴(TEAM MAHARU) 3-2 HAM Yusong
〇張本智和(智和企画) 3-1 RI Jongsik
〇戸上隼輔(明治大) 3-2 AN Jisong
張本智和(智和企画) – HAM Yusong
吉村真晴(TEAM MAHARU) – RI Jongsik

女子は危なげなく予選突破

女子団体の日本勢もグループBで出場した。第1戦のモンゴル戦では、第1試合で平野美宇(木下グループ)が相手に合計で3点しかとらせない完璧とも呼べる試合運びを見せ、3-0のストレートで勝利。続く第2試合では張本美和(木下アカデミー)が第2ゲームでデュースまでもつれ込むも、3ゲームを連取する。第3試合で長﨑美柚(木下グループ)が3-0で勝利し、女子日本が1勝を挙げた。


写真:長﨑美柚(木下グループ)/提供:WTT

第2戦となったベトナム戦では、第1試合で木原美悠(木下グループ)が勝利すると、第2試合の長﨑は第1ゲームでデュースまでもつれ込んだ。接戦が予想されたが、第2ゲーム以降は勝負所で長﨑が決め切り、3-0のストレートで勝利する。続く第3試合では早田ひな(日本生命)が終始試合の主導権を握り、3ゲームを連取した。女子日本は全員が1ゲームも落とさずに勝利し、満を持しての決勝トーナメント進出となった。

23日には、予選リーグの残りの試合が行われ、各グループの順位が決定した。24日からは男女団体の決勝トーナメントが始まり、準々決勝まで行われる。

日本女子団体予選リーグ結果

日本 3-0 モンゴル

〇平野美宇(木下グループ)3-0 MUNKHBAT Undram
〇張本美和(木下アカデミー)3-0 BATMUNKH Bolor-Erdene
〇長﨑美柚(木下グループ)3-0 UVGUNBURGED Baljinnyam
平野美宇(木下グループ)- BATMUNKH Bolor-Erdene
張本美和(木下アカデミー)- MUNKHBAT Undram

日本 3-0 ベトナム

〇木原美悠(木下グループ)3-0 TRAN MAI Ngoc
〇長﨑美柚(木下グループ)3-0 BATMUNKH Bolor-Erdene
〇早田ひな(日本生命)3-0 UVGUNBURGED Baljinnyam
木原美悠(木下グループ)- BATMUNKH Bolor-Erdene
長﨑美柚(木下グループ)- MUNKHBAT Undram

24日見どころ


写真:ノシャド・アラミヤン(イラン)/提供:WTT

日本勢は男女ともにシードとなり、準々決勝から出場する。男子日本はイラン対ベトナムの勝者との対戦となる。イランが勝ち上がってきた場合、ニマ・アラミヤン(イラン)やノシャド・アラミヤン(イラン)といった難敵と対峙することとなる。また、ベトナムの場合は予選リーグで梁靖崑(リャンジンクン・中国)相手にフルゲームの激闘を繰り広げたDOAN BA TUAN Anh(ベトナム)が登場することが予想される。

日本勢は難敵を打ち破り準決勝進出をつかめるか。


写真:何鈞傑(フージェンジェ・中国香港)/提供:WTT

また、男子団体の1回戦の注目カードとして、予選で日本勢を苦しめた北朝鮮が中国香港と対戦する。黄鎮廷(ウォンチュンティン・中国香港)や何鈞傑(フージェンジェ・中国香港)らが北朝鮮相手にどのような試合を繰り広げるか見物だ。


写真:ZHOU Jingyi(シンガポール)/提供:WTT

一方、女子日本は台湾とシンガポールの勝者との対戦となる。台湾では鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)や陳思羽(チェンズーユ・チャイニーズタイペイ)らが、シンガポールでは曾尖(ゼンジャン・シンガポール)、ZHOU Jingyi(シンガポール)が登場し、1回戦からハイレベルな戦いになることが予想される。

女子日本はこのハイレベルな戦いの勝者との試合で、盤石な試合運びを見せることができるのか注目したい。予選リーグの最終結果は以下の通り。

男子団体予選リーグ最終結果

グループA

1位 中国
2位 サウジアラビア
3位 ベトナム

グループB

1位 日本
2位 北朝鮮
3位 ネパール

グループC

1位 韓国
2位 タイ
3位 マカオ

グループD

1位 台湾
2位 カザフスタン
3位 モルディブ

グループE

1位 中国香港
2位 イラン
3位 モンゴル
4位 バーレーン

グループF

1位 インド
2位 シンガポール
3位 イエメン
4位 タジキスタン

女子団体予選リーグ結果

グループA

1位 中国
2位 カザフスタン
3位 マカオ

グループB

1位 日本
2位 ベトナム
3位 モンゴル

グループC

1位 台湾
2位 北朝鮮
3位 モルディブ

グループD

1位 韓国
2位 タイ
3位 パキスタン

グループE

1位 中国香港
2位 ウズベキスタン
3位 バーレーン

グループF

1位 シンガポール
2位 インド
3位 ネパール

日本代表選手出場種目

男子団体

張本智和(智和企画)
吉村真晴(TEAM MAHARU)
戸上隼輔(明治大)
及川瑞基(木下グループ)
松下大星(クローバー歯科カスピッズ)

女子団体

早田ひな(日本生命)
平野美宇(木下グループ)
木原美悠(木下グループ)
長﨑美柚(木下グループ)
張本美和(木下アカデミー)

男子シングルス

張本智和(智和企画)
吉村真晴(TEAM MAHARU)

女子シングルス

早田ひな(日本生命)
平野美宇(木下グループ)

男子ダブルス

吉村真晴(TEAM MAHARU)/戸上隼輔(明治大)
及川瑞基(木下グループ)/松下大星(クローバー歯科カスピッズ)

女子ダブルス

平野美宇/長﨑美柚(木下グループ)
木原美悠(木下グループ)/張本美和(木下アカデミー)

混合ダブルス

張本智和(智和企画)/早田ひな(日本生命)
戸上隼輔(明治大)/木原美悠(木下グループ)

【動画】松下大星インタビュー