文:ラリーズ編集部
<卓球・WTTスターコンテンダードーハ 3月5日~13日>
WTTスターコンテンダードーハの混合ダブルス1回戦(ラウンド16)に水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)が登場し、プエルトリコペアにゲームカウント3-1で勝利した。
水谷/伊藤vsアファナドール/ディアス
写真:水谷隼・伊藤美誠/提供:ittfworld
東京五輪新種目の混合ダブルス代表に内定している水谷/伊藤ペアは、今大会の第1シードに位置している。水谷は、TリーグでのダブルスではチキータやYGサービスなど攻撃的なプレーを中心に戦い、8勝5敗の成績を残した。Tリーグの試合後には「混合ダブルスを意識してプレーしている」と語ることもあった。
写真:アドリアーナ・ディアスとブライアン・アファナドール(プエルトリコ)/提供:ittfworld
一方のプエルトリコペアは、24歳のブライアン・アファナドールと20歳のアドリアーナ・ディアスのコンビ。ディアスは伊藤と同じ20歳で、2019年と2020年のパンアメリカンカップで2連覇するなど、急成長中のプエルトリコ女子のエースだ。
水谷/伊藤ペアの昨年3月のカタールオープン以来、約1年ぶりの実戦に注目が集まった。
水谷・伊藤ペアの1年ぶりの実戦は
試合は、1点目から激しいラリーが続く。女子のディアスが水谷のボールをものともせず、中陣からバックドライブで引き返すなど見ごたえあるプレーを見せる。
水谷のチキータに対しても強烈なバックハンドカウンターをディアスが見せるが、水谷がすぐにストップやツッツキの展開に変え、流れを止める。第1ゲームは11-8で日本ペアが先取した。
第2ゲームはプエルトリコペアが、アファナドールのYGサービスからの展開を見い出し、ゲームを奪い返した。
1年ぶりの実戦とあって、簡単なミスも見られる水谷/伊藤ペア。しかし、伊藤のサービスエースや水谷のコースを読み切ったカウンターなどでしっかりと要所を締める。第3ゲームのデュースを制した水谷/伊藤ペアが第4ゲームも奪い、見事ゲームカウント3-1で1年ぶりの実戦を勝利で飾った。
混合ダブルス1回戦
〇水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)3-1 ブライアン・アファナドール/アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)
11-8/8-11/12-10/11-4
水谷隼インタビュー
写真:水谷隼(木下グループ)/撮影:伊藤圭
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