文:ラリーズ編集部
<卓球・WTTスターコンテンダードーハ 3月5日~13日>
WTTスターコンテンダードーハの女子シングルス1回戦(ラウンド64)に、全日本ジュニア2連覇を果たした大藤沙月(おおどうさつき・四天王寺高)が登場し、シャン・シャオナ(ドイツ)にゲームカウント3-1で勝利した。
16歳の大藤沙月vs38歳のシャン・シャオナ
16歳の大藤は、2020年、2021年と全日本選手権ジュニアの部で2連覇を果たしている期待の若手選手だ。小柄な体格ながらパワフルな両ハンドドライブを持ち味とし、ラリー力には定評がある。
写真:大藤沙月(四天王寺高)/撮影:ラリーズ編集部
一方の38歳のシャン・シャオナは、珍しいペン表ソフト速攻型の選手だ。中国の遼寧省出身で、現在はドイツに国籍を移しており、ドイツ代表として2016年のリオ五輪に出場して団体準優勝を果たしている。また、Tリーグ日本ペイントマレッツからサードシーズンにも参戦し、2勝1敗の成績を残した。
写真:シャン・シャオナ(ドイツ)/提供:ittfworld
徹底した戦術を取る大藤
試合は、大藤がバックへのロングサービスから果敢に攻め立てるが、シャン・シャオナもベテランの味を出し、変化のあるブロックでミスを誘う。また、チャンスと見るや否や攻めに転じ、得点を重ねたシャン・シャオナが1ゲーム目を先取した。
しかし、2ゲーム目以降も徹底してバックへのロングサービスから展開する大藤。台から下げられても中陣からバックドライブを振りぬき、2ゲーム目を奪取。大藤は徹底してバックへのロングサービスからラリーに持ち込み、3ゲーム目も連取した。
台から少し距離を取り、ラリーを展開する大藤の粘り強さに、ベテランのシャン・シャオナも痺れを切らし、勝負所でミス連発。4ゲーム目のデュースを奪った大藤に勝利の女神は微笑んだ。
女子シングルス1回戦
〇大藤沙月 3-1 シャン・シャオナ(ドイツ)
9-11/11-8/12-10/12-10
男子ドイツのペンホルダー邱党インタビュー
写真:邱党(キュウダン・ドイツ)/撮影:伊藤圭