文:ラリーズ編集部
<卓球・WTTスターコンテンダードーハ 3月5日~13日>
WTTスターコンテンダードーハの女子シングルス決勝に伊藤美誠(スターツ・世界ランキング2位)が登場し、馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール・同12位)にゲームカウント4-1で勝利した。
伊藤美誠 vs 馮天薇
写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld
直前のWTTコンテンダードーハに続き2週連続での優勝を目指す伊藤は、今大会も第1シードの強さを見せつけている。ここまでシングルス4試合を戦い、落としたゲームはわずかに2。多彩なサービスや変化をつけたプレーで他を圧倒している。
写真:馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)/提供:ittfworld
対する馮天薇は、Tリーグ3rdシーズンにも参戦した34歳の五輪メダリストだ。北京五輪は団体銀メダル、ロンドン五輪ではシングルス・団体で銅メダルを獲得している。馮天薇は今大会、準々決勝で早田ひな(日本生命)との接戦を制して勝ち上がってきた。
両者の国際大会での対戦は、伊藤が6勝2敗で勝ち越しており、直近は2020年のカタールオープンで伊藤がゲームカウント4-2で勝利している。
世界ランク2位の伊藤美誠が五輪メダリストと対戦
試合は、冷静に戦う馮天薇が12-10で第1ゲームを先取した。伊藤も積極的な攻めや変化を見せるが、バックハンドでのミスが多く出てしまい、わずかな差で第1ゲームを落とした。
伊藤は馮天薇の厳しいコース取りやロングサービスで失点し、苦しい表情を見せる場面もあり、緊迫した展開が続く。第2ゲームもデュースとなったが、ここは伊藤が12-10で奪い返した。
写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:新華社/アフロ
馮天薇はロングサービスからの展開で伊藤の変化を封じ得点を重ねるが、伊藤も自らのサービスから得点を奪う。第3ゲームを11-7で制し、ゲームを連取した伊藤は、徐々に本来のプレーを発揮する。伊藤からは首をかしげる場面が減り、声を出しガッツポーズも多く見られるようになる。
伊藤は第4ゲームも自らのペースで接戦をものにすると、その流れのまま第5ゲームも逆転で奪い、ゲームカウント4-1で2大会連続の優勝を決めた。
女子シングルス決勝
〇伊藤美誠 4-1 馮天薇(シンガポール)
10-12/12-10/11-7/11-8/11-6