文:ラリーズ編集部
<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>
27日、東京五輪の卓球競技は4日目を迎え、男子シングルス4回戦に丹羽孝希(スヴェンソン)が登場。ロンドン五輪銅メダリストのドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)にゲームカウント1-4で敗れた。
>>ドミトリ・オフチャロフの使用用具・大会成績・プロフィール
丹羽孝希 vs ロンドン五輪銅メダリスト
丹羽は、本日27日の午後に行われた自身初戦となる男子シングルス3回戦で、カットマンのワン・ヤン(スロバキア)を攻略し、4回戦に進出してきた。
対するオフチャロフは、2012年のロンドン五輪で団体・シングルスで銅メダルを獲得した世界トップの実力を持つ選手だ。独特のモーションから繰り出されるバックサーブとパワフルな両ハンド攻撃を持ち味としている。
写真:ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)/提供:ITTF
両選手は直近では2017年に3度対戦しており、すべてフルゲームで1勝2敗と丹羽が負け越している。ただし、丹羽が勝利したのは世界卓球デュッセルドルフ大会の大舞台で、今回も東京五輪の舞台で好ゲームが期待された。
丹羽孝希がオフチャロフに挑んだ
第1ゲームはオフチャロフが先取した。フォアサービスから鋭い両ハンドを見せるオフチャロフの攻めに対し、丹羽は受け身に回ってしまった。しかし、第2ゲームは丹羽本来の持ち味である速攻が冴え、11-7でゲームを取り返した。
第3ゲームはオフチャロフに11連続得点を許し、0-11で落としてしまう。第4ゲーム、丹羽はオフチャロフに食い下がるも7-11とゲームを奪えない。後がなくなった丹羽だったが、第5ゲームもオフチャロフに奪われ、ベスト16で敗退となった。
これで日本男子シングルスは張本智和(木下グループ)、丹羽がともに4回戦で姿を消し、団体戦にメダルへの望みを託すこととなった。
試合後のコメント
試合を終えて
丹羽:ラリーに持っていかれて、ドライブ対ドライブになったときに、向こうのほうがパワーがあり、粘られてしまった。
相手のフォアを狙いながら突破口を見出そうとしているように見えた
丹羽:積極的に相手のフォアを狙っていったんですが、勝負どころでミスが出てしまった。7-7とかの中盤までは戦えるんですが、そこから自分のミスが出て後半離されてしまった。
試合後、田勢コーチと長い時間話していた
丹羽:課題がたくさんあったので、そのことを話し合っていました。
7月直前、体調面の調整の難しさもあったのか
丹羽:副反応が思ったより出て、練習がなかなかできなかったんですが、そこから3週間合宿でしっかり追い込んで準備したと思っているので、今日の負けは受け止められています。
団体戦に向けて
丹羽:僕の場合、団体戦が勝負なので、8月1日から始まる団体戦に向けて、気持ちを切り替えて、メダル獲得を目指して頑張りたいと思います。
男子シングルス4回戦
丹羽孝希 1-4 〇ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
4-11/11-7/0-11/7-11/9-11
丹羽孝希インタビュー
写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/撮影:伊藤圭