文:ラリーズ編集部
<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>
29日、東京五輪の卓球競技6日目、女子シングルス準決勝に伊藤美誠(スターツ)が登場。孫穎莎(スンイーシャ・中国)にゲームカウント0-4のストレートで敗れた。伊藤は、日本女子卓球初の五輪シングルスメダル獲得を懸け、3位決定戦に回ることとなった。
同年代のライバルと対決
写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ITTF
伊藤は、ユ・フ(ポルトガル)、サウェータブット・スターシニー(タイ)、田志希(ジョンジヒ・韓国)を下し、危なげなく勝ち上がってきた。対する孫穎莎もヤン・シャオシン(モナコ)、陳思羽(チェンズーユ・チャイニーズタイペイ)、ハン・イン(ドイツ)に勝利し、準決勝まで勝ち進んでいる。
写真:孫穎莎(スンイーシャ・中国)/提供:ITTF
“黄金世代”2000年生まれの孫穎莎との同級生対決で伊藤は、これまで2勝6敗と負け越している。直近3試合では、2019年のチームワールドカップ、T2ダイヤモンドシンガポール大会と2戦連続フルゲーム、2020年の女子ワールドカップで2-4と接戦を演じており、今回も白熱した戦いが予想された。
伊藤美誠が準決勝に臨んだ
第1ゲーム、孫穎莎がバックへのロングサービスや緩いドライブなどを多用。伊藤対策をばっちりと準備してきた孫穎莎が、11-3で第1ゲームを奪取した。
第2ゲームは一転して伊藤のペースに。レシーブエース2本、サービスエース2本など5連続得点。徐々に孫穎莎も追い上げ、9-7伊藤リードで伊藤側がタイムアウトを取る。決勝進出のために落とせないこの第2ゲームだったが、タイムアウト明けの1点を孫穎莎が執念で奪うとそこから連続得点で第2ゲームも孫穎莎に軍配が上がった。
第3ゲーム、伊藤も強打を打ち込んでいくが、孫穎莎が驚異の反応で尽く伊藤の攻撃をシャットアウト。サービスでも主導権を握る孫穎莎がそのままゲームを連取し、ストレートで伊藤を下し、決勝進出を決めた。
伊藤は、“日中黄金世代”対決に敗れたものの、日本女子卓球界初の五輪シングルスメダルを懸け、本日夜の3位決定戦に臨む。相手は、石川佳純(全農)を下した于梦雨(ユモンユ・シンガポール)だ。
女子シングルス準決勝
伊藤美誠 0-4 孫穎莎(中国)〇
3-11/9-11/6-11/4-11
試合後のコメント
試合を終えて
伊藤:2ゲーム目が取れなかったことが大きい。3ゲーム目の入りが良くなくて、立て直せなかったことが敗因かなと思います。やってることは悪くはなかったんですけど、0−4ということで、惜しくも無くて。悔しいんですけど、気持ちを切り替えて次の試合に臨みたいと思います。
ご自身の調子は
伊藤:調子はそこまで悪くはなくて、結構良いほうだと思います。ただ、これが実力なので、気持ちを切り替えて次の試合の準備をしたいと思います。
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