文:ラリーズ編集部
<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>
29日、東京五輪の卓球競技6日目、男子シングルス準決勝に第1シードの樊振東(ファンジェンドン・中国)と混合ダブルス銅メダルの林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)が登場。ゲームカウント4-3の大激戦を樊振東がものにし、決勝進出を決めた。
世界ランク1位vs台湾の神童
第1シードの樊振東は、史上最年少で世界選手権中国代表に選ばれた剛腕だ。安定感のあるパワフルな両ハンドを武器に名だたる強敵をなぎ倒し、世界ランク1位に君臨している24歳だ。
対する林昀儒は、“台湾の神童”と呼ばれ、張本智和(木下グループ)と並び、世界中から注目を集める若手選手だ。19歳ながら今大会でも混合ダブルスで銅メダルを獲得している。
写真:林昀儒(チャイニーズタイペイ)/提供:ITTF
試合は、いきなり第1ゲームを林昀儒が先取した。抜群の威力を誇る林昀儒のチキータにはさすがの樊振東も手を焼く。しかし、第2ゲーム、樊振東は早くもタイムアウトを取り、何とかゲーム取り返すと、第3ゲームもデュースで奪う。
林昀儒のチキータや長さのわかりづらいサービスからの高速両ハンドドライブと、樊振東の威力ある両ハンドドライブがぶつかり合い、試合はついに最終ゲームまでもつれ込む。
写真:林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)/提供:AFP/アフロ
最終ゲーム、序盤リードした林昀儒だったが、樊振東がすぐに逆転。最後はストレートに鮮やかなカウンタードライブを樊振東が叩きこみ、大激戦は樊振東に軍配が上がった。
勝利した樊振東は、30日に行われる決勝でドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)と馬龍(マロン・中国)の勝者と対戦する。
男子シングルス準決勝
〇樊振東(中国) 4-3 林昀儒(チャイニーズタイペイ)
6-11/11-9/14-12/13-15/11-9/9-11/11-8