文:ラリーズ編集部
<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>
6日、東京五輪卓球競技の男子団体3位決定戦、日本と韓国が対戦した。銅メダル獲得へ向け大事な1番ダブルスで、水谷隼(木下グループ)/丹羽孝希(スヴェンソン)ペアが、韓国ペアにゲームカウント3-1で勝利した。
水谷隼/丹羽孝希 vs 鄭栄植/李尚洙
写真:水谷隼(写真右)と丹羽孝希(写真左)/提供:ロイター/アフロ
日本が起用したのは水谷/丹羽の左・左ペア。1回戦のオーストラリア戦では3-0で快勝、準決勝のドイツ戦では敗れたものの2-3と試合ごとに成長を見せている。対するは、世界卓球デュッセルドルフ大会では3位に輝いた鄭栄植(チョンヨンシク)/李尚洙(イサンス)の強力ペアだ。
写真:鄭栄植・李尚洙(写真右・韓国)/提供:ITTF
日本は、団体戦の韓国戦には、直近2018年チームワールドカップで勝利、世界卓球ハルムスタッド大会では敗戦を喫している。韓国は、世界卓球で日本に勝利した際と同じ李尚洙、鄭栄植、張禹珍(チャンウジン)のメンバーで臨んできた。
大事な1番ダブルスの行方は
銅メダル獲得に向け、大事な1番ダブルス、第1ゲームから日本ペアが8-2と大きくリードする。丹羽のトリッキーなレシーブやコースのわかりづらいドライブが効果的で、水谷も攻めの姿勢を貫く。韓国ペアに追い上げられるも、10-9で水谷のストップが決まり、日本ペアが渾身のガッツポーズ。11-9で大事な第1ゲームを日本ペアが先取した。
写真:丹羽孝希・水谷隼ペア/提供:ITTF
第2ゲームは硬さのとれた韓国ペアがリードし、日本ペアが追いかける展開に。日本ペアは韓国ペアのフォアを狙い、水谷が丹羽のお株を奪うような強烈なカウンターを叩きこむが、一歩及ばず8-11で落とした。
写真:鄭栄植・李尚洙(写真右・韓国)/提供:ITTF
第3ゲームは9-9、水谷の2段モーションフリックから丹羽がバックカウンターで先にゲームポイントを日本ペアが握る。そこからデュースにもつれ込み、13-12の場面で日本ペアがタイムアウト。タイムアウト明けはアンラッキーなネットインで追いつかれるも、最後はエッジボールで日本が得点し、15-13で大事な第3ゲームを奪取した。
クールな丹羽が何度も拳を握りしめガッツポーズを見せた大事な一戦は、このまま日本ペアが逃げ切り、ゲームカウント3-1で勝利した。勝利の瞬間、水谷と丹羽は抱き合い喜びを表現した。
2番では張本智和(木下グループ)が張禹珍(チャンウジン・韓国)と対戦する。
男子団体3位決定戦
日本 1-0 韓国
水谷隼/丹羽孝希 3-1 鄭栄植/李尚洙
11-9/8-11/15-13/11-5
張本智和 – 張禹珍
丹羽孝希 – 鄭栄植
水谷隼 – 張禹珍
張本智和 – 李尚洙
丹羽孝希インタビュー
写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/撮影:伊藤圭
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水谷隼インタビュー
写真:水谷隼(木下グループ)/撮影:伊藤圭
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