文:ラリーズ編集部
<WTTスターコンテンダードーハ大会 9月20日~25日>
20日よりカタール・ドーハにて、WTTスターコンテンダードーハ大会が開催される。WTTとは、2021年に本格始動した国際大会の新シリーズのことで、今大会には日本選手も参戦する。
今回は、WTTとは何か?という基本的なところを改めて確認しよう。
WTT(World Table Tennis)とは
ITTF(国際卓球連盟)が新たにスタートさせた、卓球の国際大会の新シリーズのこと。
これまで開催していたITTFワールドツアーを廃し、新たに、五輪・世界選手権に並ぶ最上級カテゴリーの大会として、グランドスマッシュを位置づける。その他に「カップファイナル」、「チャンピオン」、「スターコンテンダー」、「コンテンダー」などのカテゴリー別大会が開催される。
図:WTT概要/作成:ラリーズ編集部
なぜWTTを開催するのか?
国際的に卓球のエンターテイメント化、商業化を進めることで、これまで以上に卓球と卓球選手のステータスを上げるため。
WTTの特徴は
グランドスマッシュ大会は、賞金総額200万〜300万ドルと発表されており、テニスのグランドスラムやゴルフのメジャー大会のようなメジャーイベントにしたいという意図がある。また、劇場やクラブなどで、音楽と組み合わせての開催も想定するなど、これまでにないエンターテイメント性の高い試みとなる。
ただし、コロナ禍でのスタートとなり、スケジュールも含めて予定通りの開催となっておらず、現時点で世界ランキング下位の選手が出場できる機会が減るなどの懸念もあり、運用面はまだ流動的な一面もある。
WTTでのこれまでの日本人選手の活躍
2021年2月~3月に、WTTシリーズ最初の大会として開催されたWTTコンテンダー・ドーハ大会で、伊藤美誠(スターツ)が女子シングルスで、石川佳純(全農)/平野美宇(日本生命)が女子ダブルスで優勝し、それぞれ初代女王となった。
続くスターコンテンダー・ドーハ大会でも、張本智和(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)がそれぞれシングルスで優勝を果たしている。
今大会の日本からの参加選手
20日から行われる大会には、日本から東京五輪代表選手は参加していない。28日より開催されるアジア選手権代表選手らが主に試合に参戦する。
参加選手は以下の通り。
男子シングルス
宇田幸矢(明治大学)
吉村和弘(岡山リベッツ)
戸上隼輔(明治大学)
木造勇人(愛知工業大学)
篠塚大登(愛工大名電高)
村松雄斗(東京アート)
女子シングルス
佐藤瞳(ミキハウス)
早田ひな(日本生命)
芝田沙季(ミキハウス)
長﨑美柚(日本生命)
安藤みなみ(TOP名古屋)
男子ダブルス
宇田幸矢/戸上隼輔
木造勇人/吉村和弘
女子ダブルス
佐藤瞳/芝田沙季
安藤みなみ/長﨑美柚
混合ダブルス
戸上隼輔/早田ひな
スターコンテンダー・ドーハを観る方法
試合の模様は、WTT公式サイトやテレビ東京Youtubeチャンネルでも配信される。
また、発表されている実況・解説付きのライブ配信としては、J SPORTSにて9月21日(火)午後4時から登場する、PC、スマホ、タブレットで見られる動画配信サービス「J SPORTSオンデマンド」の卓球パックにて、23日〜25日の3日間、注目試合を中心に全時間帯を実況解説と共に、お手元のスマホでライブ中継が楽しめる。
こちらは月額1,100円(税込)、U25割(25歳以下)なら月額550円(税込)というお手頃価格で、申込みから視聴までスマホで簡単に完結するということだ。11月以降もWTTシリーズの試合配信を予定している。
写真:J SPORTS放送・配信概要/提供:J SPORTS
写真:11月のJ SPORTS放送・配信予定/提供:J SPORTS
日本の自宅から、遠くドーハでの各選手の活躍を楽しみたい。