心身ともに充実の早田ひな「軸がしっかりしてきた」筋力も男子選手並に向上<世界卓球2021> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 心身ともに充実の早田ひな「軸がしっかりしてきた」筋力も男子選手並に向上<世界卓球2021>

2021.11.26

文:ラリーズ編集部

<世界選手権個人の部(世界卓球2021)ヒューストン大会 日時:11月23日~29日 場所:アメリカ・ヒューストン>

25日、世界選手権は3日目を迎え、女子シングルス3回戦で早田ひな(日本生命)がゲームカウント4-1で勝利し、ベスト16入りを決めた。勝利した早田は4回戦で王藝迪(ワンイーディ・中国)と倪夏蓮(ニーシャーリエン・ルクセンブルク)の勝者と対戦する。

試合後、早田が報道陣の質問に答えた。

早田ひなコメント

ベスト16入りの気持ちは

1戦1戦目の前の試合を乗り越えていっているだけなので、(ベスト)16に入った実感は特になくて、切り替えて次、王藝迪(ワンイーディ・中国)選手が上がってきたときにどう戦うか(を考えています)。

ただ、相手がまだ決まってなくて、WTTでは倪夏蓮(ニーシャーリエン・ルクセンブルク)選手が(王藝迪に)勝ってるので、どうなるかわからないんですけど、どっちが上がってきても万全の対策ができるように切り替えています。

試合は2ゲーム目をあっさりと落としてしまった

メシュレフ選手はセンスがある選手なので、自分のスピードや回転量にすぐに合わせてきて、ゆっくりなボールを使ってきたりとか、あとはチキータにサイドスピンや逆のスピンを入れてきたり結構揺さぶってきていた。

そういう調整が上手く噛み合わずに(2ゲーム目は落としてしまった)。

3ゲーム目以降は自分のペースに

ずっと練習してきている順回転のサービスから勝負して、自分のフォアドライブを打った時はほとんど点数が取れていたので、フォアドライブに回せるように戦術を組み立てたり、自分から回り込んで行ったり、工夫をしていきました。

国際大会の連勝中と安定感もあるがどこが良くなったか

自分自身のプレースタイルは爆発力がある。その爆発力を抑えるのか、活かすのか、それをやらずでも勝てる選手なのか、それともリスクを冒さないと勝てないのかなど考えながら、ここは我慢する、打ちに行く、思い切って勝負しにいくなど気持ちの部分が整理できている。

相手に操られているというよりも自分の中で自分を操って、相手を自分のペースに巻き込めている。自分自身の軸がしっかりしてきたなと思っています。

技術面の向上も気持ちの安定に繋がっているか

最近の練習はすごく充実していて、技術的にもトレーニングも今までできなかったことがパワーアップしていたり、柔軟性が上がってきていたり、そういう1つ1つの積み重ねが自信に繋がっている。

トレーニングについて

体脂肪率も落ちてきて、無駄な脂肪がとれて筋肉量も増えていたので、「動いても蹴ってちゃんと戻れるようになっているな」とか(は感じている)。

あとは体幹+柔軟と、さらに筋力が必要なトレーニングがあるんですけど、ナショナルチームの男子選手と同じくらいの負荷でできたりとか、目に見えてわかってきているので、筋力的に変わってきているのはすごく嬉しい。

中国選手らとの試合に向けての気持ち

向かっていく気持ちとしては120%。自分の持っている技や戦術、練習してきたことをすべて上手く出せたらそれでいいかなと。

それで負けてしまったらまた次課題が見つかると思うので、まずは自分自身のプレーをしっかりできるように。相手にペースを持って行かれないようにしっかり自分自身の土台を作って頑張りたい。

女子シングルス3回戦

〇早田ひな(日本生命) 4-1 ディナ・メシュレフ(エジプト)
11-6/4-11/11-9/11-7/11-2

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